『完璧』をどのように目指すか

何にしても期限があります。

仕事だったら納期

勉強だったら本試験の日

期限は最終地点。いわゆるゴール地点です。

ゴールは仕事であればプロである以上、完璧な商品(10割)で提供する必要があります。

勉強だったら本試験で自分ができる完璧の仕上がり(10割)で挑むべきでしょう。

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目次

目標地点を設定する

目標地点は精度ではなく、回数を意識する方が結果的に良い方に繋がる気がしています。

あくまで目標地点は通過点であってゴールではないので完璧を目指しすぎない、感覚としては7.8割でオッケーぐらいで良いと思っています。

決して手を抜いても良いという意味ではありません。

スピード重視。とにかく繰り返すということを意識しましょう。

最初は7.8割の精度であっても、それを2回目、3回目と繰り返していると自然と精度は上がっていきます。

そして最終地点でベストな状態にすれば良いということです。

仕事であれば7.8割の精度で他の仲間に意見を求めると、自分では見えなかった部分の指摘があるかもしれません。

それを2回目で補填すればさらに精度が上がります。

改善して上司に見せてみる。さらに上司からのアドバイスで改善して、またさらに精度が上がる。

良くないのが最初から「完璧にしないと」と気を張りすぎて、全然進まないことです。

完璧主義という言葉をよく聞きますが、良い方と見るか悪い方と見るか。

一見すると良い方に見られがちなのかもしれませんが、疑問に思うところです。

自分の中で完璧と思い込んでいるものに執着していると、いつまで経っても前に進むことができません。

自分の中で

  • まだ到底出せるものでないから…
  • 完璧でないから…

という理由でしまい込んだとしても、そこから良くなることはありません。

仮に一発目で自分でも最高の出来と思っていても、他の人から見れば抜けがあったり見落としがあったり、及第点にすら達していないということも。

だったらいっそうのこと、ある程度を目処に仕上げてみて、改善を繰り返す方が良いでしょう。

  • 一通りできたらとりあえず、自分以外の目で見てもらう
  • 荒削りなアイデアだけれど、一旦発表してみる
  • 叩き台の段階だけれど、共有してみる

自分の中でやろうと思えばまだできるのでしょうが、それは改善点の一つとして次の目標地点の基準でも良いのではないでしょうか。

記憶こそ回数がものを言う

税理士試験の理論暗記もそうでした。

覚える必要があるものこそ、回数が大事になってきます。

試験の最終地点は本試験です。税理士試験は時期にすると8月の上旬(たまにお盆明けの時もありますが)

それまでの受験勉強期間が1年間あるわけで、その間のわかりやすい目標地点というと定期テスト(答案練習)でしょう。

答案練習(答練)では人によっては完璧になるまで覚える人と、ある程度の精度で臨む人それぞれいます。

完璧になるまで時間をかけて覚える人のマインドだったらどうでしょうか。

その目標地点(答練)で出題予想とされている論点はできるけれど、その部分だけに執着してしまって他にやるべきことが後回しになってしまうこともあるでしょう。

例えば計算問題の自分が苦手な論点だったり、今回の答練の範囲ではないけれど1度覚えた理論で時間が経ってしまって忘れかけているもの。

別に今できなくても今回の答練では支障ないからといって油断してしまいます。

そうなってしまうと、目標地点が一つのゴールになってしまいます。

一方で目標地点はある程度の精度で良しとするマインドだったら、出題範囲のところはある程度カバーし終えて、余りの時間は苦手な部分だったり他事に着手することも可能です。

今回の答練はあくまで通過点。結果には執着しません。

目標地点の成果(点数)だけを見ると、前者の完璧主義の方が良いはずです。精度10割なんですから。

それが最終的に求められていることであれば良いのですが、本当に目指すべきところは最終地点(本試験の点数)です。

完璧に覚えた後はノーメンテナンスで忘れずに、ずっと覚え続けられるのであればそれで良いのですが、残念ながら数日後には呆れてしまうほど忘れているものです。

最終地点で覚えておかなければいけないのであれば、その時点で覚えておける状態にしておかなければいけません。

覚えておける状態にするためには、それまでにどれだけ回数をこなしているかどうかです。

回数をこなした分だけ思い出すスピードが圧倒的に速くなります。そして忘れにくいです。

膨大な量もより少ない時間で回せるようになります。

受験期間はその状態になるまでの準備期間といっても良いかもしれません。

そして回数の目安として目標地点を設定しましょう。

目標地点の設定は答練の機会だけでは少なすぎます。それこそ1日単位、時間単位でも良いぐらいです。

  • 今日は理論○題をやる
  • 午前中にこの論点の復習をする
  • 今日できる1時間の勉強時間でこの論点を復習する

学習計画の中で目標地点を設定します。その精度を7.8割でokとします。

「7.8割がどの程度かわからん」と言われるかもしれませんが、「まぁ、今回はこんなもんかな」と自分が思えるぐらいの感覚です。

回数を重ねてくると自分の中の7.8割のレベルが上がってくるので、自然と精度は上がっていくでしょう。

試験となると結果(点数)で評価されるので、どうしても点数に依存してしまいがちです。

確かに毎回どんな時も完璧な結果を目指すという姿勢は大事ですが、本当にそれ今の自分が本来の目的が達成できるのでしょうか。かえって自分で自分を苦しめていないでしょうか。

そんなことを考えていると『常に完璧が絶対』という発想は、最近どうなのかなと自分自身疑問に感じることが多くなりました。

7.8割の精度を積み重ね続けることで完璧というものに近づいていくという方がしっくりきます。

そして最終地点では「これが最後で後悔はない」と思えるような感覚になるまでに仕上げます。

こう思えて初めて自分の中の完璧というものなのかなと。

それでは、また次回。

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