【合格体験記⑤】税理士試験・相続税法

こんにちは。税理士のmashです。

いよいよ最後の科目の相続税法編です。

これまでの各科目のリンクも貼っておきますので、ご覧ください。

【合格体験記①】税理士試験・財務諸表論 編

【合格体験記②】税理士試験・簿記論 編

【合格体験記③】税理士試験・法人税法(前編) 

【合格体験記④】税理士試験・消費税法(前編)

スポンサーリンク
目次

なぜ最後に相続税法を選択したか

相続税法を選択することは最初の科目選択から決めていました。

相続税に詳しくなりたい気持ちが強かったことと、何より勉強し始めた時に一番楽しく感じたからです。

それでも最後になってしまったのは、相続税法以外はずっと複数科目受験をしていたことが大きな理由です。

その年の進捗や片方の受験科目の兼ね合いから結果的に相続税法になってしまいました。

狙って最後に回したわけではありません。

相続税法の初学の時も消費税法との複数科目受験で、その年に消費税法を合格。翌年から受験生活初めての1科目のみの専念受験となりました。

経験した税法3科目で一番苦戦した科目が相続税法

合格した今となっては相続税法を勉強できて良かったと感じていますが、受験勉強中は何度も気持ちが折れかけました…。

1科目での挑戦のはずなのに、今まで複数科目受験してきた頃よりしんどかったです。

初めての税法科目で学習量に圧倒された法人税法。

ミニ税法の競争率の激しさに圧倒された消費税法。

どの科目も大変だったことに変わりありませんが、相続税法に関してはその2科目とはまた違った難しさがあったように感じました。

不合格を重ねてしまって、精神的にも落ち込んでしまいました。

「もうこのままいつまでやっても合格できない…」

そう感じてしまって、最後の年にある決断をしました。

「今年受からなければ、諦めよう」

自分で言うのも変ですが、私はしつこくて諦めが悪い性格です。しかも残り1科目まで漕ぎ着けてきているのに本気でそう思ってしまいました。

「最後思い切って出し切って、もう全部終わりにしよう」

そう決めて最後の相続税法の試験に挑んで、無事合格することができました。

全国模試Sランクで不合格、合格した年はCランク

毎年6月に全国公開模試が実施されるのですが、その全国模試でSランク判定(合格可能性最上位)となり、その年の本試験の結果は不合格でした。相続税法の専念受験の1年目の時でした。

もちろん全国模試の結果がそのまま本試験に直結するわけでは決してありません。

しかし現実として不合格だったということは、本試験まで残りの期間で周りに比べて合格できるだけの力を伸ばしきれなかったということになります。

全国模試後については、そのような結果だけど気を引き締め直して、より一層解答精度に磨きをかけるように努めました。決してその結果に安心して勉強が疎かになったということはありません。

ただ、今までで一番の手応えのある年だっただけに本試験で結果に結びつかず、本当に悔しい思いをしました。

では最後の合格した年に受けた全国公開模試はどうだったかというと、なんとCランクでした。

S→A→B →C→Dの順位付けなので、良くない出来だったのはお分かりいただけると思います。

そこまで落ちてしまった大きな原因の一つとしては、相続税法で絶対間違ってはいけない部分である「基礎控除額」を間違えてしまったことです。基本中の基本のところですね。

この期に及んでそこを間違ってしまったことで自分自身に呆れたことを思い出します。

「今更そこかよ…」

Sランクからの不合格の年は結果が出なかったことへの悔しさから「あと何をすれば良いかわからない…」と先が見えず落ち込みましたが、この結果を受けて変に振り切れた気がしました。

「今まで気付かなかった弱点が本試験で気付かないところで出てたんだな」

「普段当たり前のようにできているところが本試験では自分が思っている以上にできていないんだな」

そう思うと今までの結果に変に納得してしまいました。

この1件で「焦り」の気持ちというより「仕切り直そう」という気持ちが強くなったので、本試験までの残りの期間で追い上げるエネルギーになりました。

合格して思ったのが、公開模試で結果が良くなくても全然大丈夫ということです。それでも本試験合格できます。

試験までにその結果を受け止めて残りの期間で真剣に勉強できるきっかけを与えてくれるのであれば、寧ろその方が本試験に良い影響を与えるのではないかと思っています。

良い結果の時も経験しましたが今になって思うと、気持ちを引き締め直した「つもり」だったんですかね。確かにその時点では上位に入っているのは事実なので良いに越したことはありませんが、本試験とはまた別と考えないといけません。

結局最後は「質より量」

相続税法の受験期間はフルタイムで仕事をしながらの挑戦でした。

当時はフルタイム勤務で今まで以上に勉強時間が取れなくなることを懸念して「効率よく勉強する」ことを特に意識しました。

量より質を重視するように意識するような感じですね。結論から言うと私の相続税法の試験に関してはそれで結果は出なかったです。

私が「効率」の意味を履き違えてたこともあると思います。

結局少ない時間で「慣れた勉強をこなす」ことで効率良く勉強をしていた「つもり」になっていました。

その「勉強をこなす」ことと「合格するための勉強」は全然違っていました。

「勉強をこなす」だけだったら専門校で受講している教材の問題集や答練をきちんと解いて着実に進めていくことでできます。もちろん、これだけでもしっかり続ければ実力は身に付くでしょう。

結果が出なかったということは私はこれだけでは不十分だったということです。

「合格するための勉強」をするためには勉強をこなしていただけの時間では到底足りず、結局最後は質より量で徹底的に問題を解き込みました。

色々考えすぎて「少し遠回りしてしまったな」とは今となって思いますが、それでも結果的に仕事しながらでも乗り越えることができたわけですし、無事合格もできたので良しとしましょう。

その相続税法で経験したことを今回は概要編みたいな感じになりましたが、次回から理論編と計算編に分けてお伝えできればと思います。

私が一番苦労した科目だからこそ、いま挑戦されている方へ何か1つでもヒントやきっかけになるものがお伝えできて、読んでくださった受験生の方が1年でも早い合格に繋がればこんなに嬉しいことはありません。

この合格体験記は全てそのような気持ちで書かせていただきました。

一旦締め括りとなりますが、また理論編と計算編を後日アップさせていただきます。

それでは、また次回。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次