【合格体験記④】税理士試験・消費税法(前編)

こんにちは。税理士のmashです。

今回の合格体験記は消費税法編です。過去の科目もリンク貼っておきますので、是非ご覧ください。

【合格体験記①】税理士試験・財務諸表論 編

【合格体験記②】税理士試験・簿記論 編

【合格体験記③】税理士試験・法人税法(前編) 

【合格体験記③】税理士試験・法人税法(後編)

前回で法人税法に合格して、官報合格リーチをかけて4科目目の消費税法の挑戦です。

結果的に消費税法の合格に要した勉強時間は1,600時間でした。

初年度は法人税法との複数科目受験でした。

その年は法人税法のみの合格で、翌年からは相続税法と合わせて受験しました。

しかもその年からフルタイムで税理士法人での勤務もしながら引っ越しも重なってと、かなり環境がガラッと変わった年が消費税法合格のタイミングとなりました。

そんなこんなであまりにもバタバタしていたことから、あっという間に時間が過ぎていった印象があります。

そういうことで正直記憶がそんなに残っていないので、思い出しながらの記事になりそうです…。

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目次

消費税法の最初の印象は「テキスト薄(うっす)!」

最初に経験した税法科目が法人税法だったこともあり、最初に消費税法を申し込みして貰った教材を見て出た正直な感想が、

「テキスト薄!」「理論マスター(理論集)もこれだけ!?」

でした。

当時は法人税法の結果待ちの状態で、年内はとりあえず次の消費税と考えていましたが、そんなテキストの量を見て、もう1科目勉強できそうと判断しました。

そして、年内は消費税法と合わせて最後に挑戦しようとしている相続税法も受講しました。

消費税を選択した理由は「馴染み深かった」から

私の中で消費税は日常生活をしている中で馴染み深かったというのが、選択するに至った大きな理由になります。

子供の頃から買い物をしたら当たり前のように払っている消費税。

そもそも消費税ってなんなの?そんな漠然とした疑問からはじまって「勉強してみたい!」という気持ちが強くなりました。

結果的にその選択は大正解だったと思っています。

消費税の知識は実務で必要不可欠です。

税理士業をさせていただいている今も、受験勉強で培った知識を存分に活かせていると思っています。

周りの受験生のレベルが高く、ミニ税法の難しさを思い知った

法人税法を経験した後だからというのもあるかもしれませんが、学習ボリュームは少なく感じました。

それと同時に思い知ったのが、

学習ボリュームの少なさ≠合格のしやすさ

ということです。

学習インプットは比較的にスムーズに進んでいました。

しかし、答練や全国模試ではなかなか上位に入れませんでした。

今までは自分の学習が順調だったら自然と点数や順位が上がって、達成感を感じながら学習を進めることができていました。

勉強(過程)と順位(結果)が紐づいていた感覚でした。

しかし、この消費税法の学習から自分の学習ペースや精度(過程)と裏腹に、思いの外順位(結果)が出ず、歯がゆい思いをしながら勉強を進めていた記憶があります。

私は学習量が少ないからという理由で消費税を選択したわけではなかったですが、もし社会人で勉強時間が確保しにくいという理由でミニ税法を選択する場合は、その辺りの誤解が無いように受験勉強に取り組んでいく必要があるかと思います。

理論の言い回しに大苦戦

消費税法は理論の数だけで言うと、法人税法の半分以下です。

ですが理論暗記に大苦戦しました。

理由としては、理論の言い回しです。

経験された方は共感していただけるのではないかと思いますが、なんとも回りくどく表現されている理論が多く、理解するのも覚えるのも一苦労でした。

税法3科目の理論を経験しましたが、個人的には消費税法の理論が一番覚え辛かったです。

ただ、1度理解して覚えてしまうと数が少ないので、忘れる前に頻繁に高回転で暗記を繰り返すと精度の維持向上がしやすかったです。(私はここまで達するのに1年目では無理でしたが…)

1年目は法人税法の合格が最優先となってしまい手薄に

年内は初学である消費税法を中心に学習を進めていましたが、その年の法人税法の不合格を受けて年明けから法人税法を再度、勉強を再開しました。

もちろん複数科目受験するからには両方合格する意気込みで勉強を進めていましたが、法人税法は3年目ということもあり「もう次は失敗が許されない」という気持ちが強くありました。

直前期までになってくると、徐々に法人税法の勉強がメインになってしまい、消費税はサブ科目の立ち位置になってしまいました。

必然的に直前の勉強時間も消費税に充てる時間が少なくなってしまい、特に理論の暗記精度が高めきれずに本試験を迎えることになってしまいました。

迎えたこの年の試験について、法人税法は合格できましたが消費税法は不合格でした。

計算は合格ラインまで得点できていましたが、理論の理解が不十分で応用理論に対応することができずに合格点に達することができませんでした。

当時の理論の出題傾向としては2題のうち、基本理論(規定ベタ書き)と応用事例理論がそれぞれ出題されていました。

基本理論は書けましたが、応用事例理論の解答が不十分だったことが合格点に届かなかった原因です。

やはり理論は直前の対策がしっかりできているかどうかが勝負を分けます。

この年は講師をしながら受験する最後の年でした。翌年から環境がガラッと変わることがわかっていたので「あわよくば2科目合格で気分新たに最終科目に進みたい」と思って進めていましたが、そんな甘くはありませんでした。

翌年は新天地で消費税法の再挑戦をすることとなりました。

フルタイムで勤務しながらの受験勉強。引っ越しして慣れない環境での受験生活。

当時は不安も多々ありましたが、その辺りの続きはまた後編という形でまとめさせていただきます。

それでは、また次回。

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