私が勉強をすることに対して意識していたこと、考えていたことをまとめてみました。
この考えが土台になって自分の勉強スタイルが徐々に確立していったように思います。
他の人より倍時間かかるなら、倍やればいい
よく勉強効率(質とも言いますか)を上げるとか言いますが、勉強に関しては結局『量』は必要と思っています。
効率を否定するわけではありません。むやみやたらにすれば良いというものでもないので。
勉強『量』を着実に積み重ねるために効率があるものかなと。
量を減らすことを目的にして効率を追い求めるということは考えない方が良いと思っています。
量というしんどさから解放されるために効率に走り過ぎるのは危険かなと。
何が言いたいかというと「楽な道は無いんだよ」ということです。
やはり能力というのは人それぞれですし、差があって当然です。
1回で覚えられる人もいれば、5回やってもまだ覚えられないという人もいます。
私は圧倒的後者です。
そのような人が1回で覚えられるような方法を追い求めて、急にできるようになるのか。
仮に私が1回で覚えられる人からその方法を教えてもらったとて、急に1回で覚えられるようになるのか。多分無理です。
何か自分に取り入れられるものはないかと参考にはしますけれどもね。
まずそのような自分を受け入れる必要があるかなと。
と、受け入れたらあとは腹を括ってやるしかありません。
人より倍時間かかるなと思ったら、倍やればいい。
「なかなかできるようにならないな」と思ったら、できるようになるまでやり続ければいい。
その意識を持った上で、効率だったりコツみたいなものを参考にしてみると、自分に合う合わないが分かってくるかなと。
これが逆転してしまうと『できるようになった気がする』だけで、自分に合ってるかどうかも分からなければ、やっている『つもり』で結果に結びつかないということにもなりかねません。
苦手な論点を克服しなければならない時、なかなか点数が伸びない時、苦しい時期は必ずやってきます。
そんな時に「よし。できるようになるまでやってやる」と覚悟を決めて取り組む。
一つの苦手論点を克服するために1日その論点をするためだけの日というのを設けて、徹底的にやり込んだこともしょっちゅうありました。
その論点は次々と自分にとって得意な論点に変わっていきました。
やっていると段々と気がついてきました。
「大抵は勉強不足が原因なんだな」と。
悩んでいる時間があるなら、とりあえずやる。
圧倒的な勉強量は、自分にとっても揺るぎない自信にもなるはずです。
本当に分かっているのか?こまめにチェックをする
自分の頭の中では理解してる、インプット止まりの事って結構あると思います。
その状態ではまだ知識に穴があったり、まだまだ勉強不足の部分が多々あります。
確認するための手段としてアウトプットがしっかりできるかということが挙げられます。
そのアウトプットの一つの方法である『問題を解く』ことが最終的に点数として現れ合否を決める手段にもなってくるので、やるべき大事ことではありますが『説明する』という方法もアウトプットの方法としては結構良いと思っています。
誰かに説明するとなると覚えているだけではなく、きちんと理解ができていないと上手く説明ができません。
「説明する相手がいないよ」という人もいらっしゃると思います(私がそうだったので)
その時は一人二役です。自分で問答をするようにします。
過去にも同じ内容の記事を書いたことがありますので、細かいことはこちらで。
圧倒的な勉強量と、それを確かめるために脳内アウトプットでインプットした知識を確かめる。
私はこの流れが一番合っていました。
あと、学習環境にも合っていたのだと思います。
通信学習が中心だったので、常日頃受験生に囲まれている中で勉強する機会が少なかったこともあり『自分で自分を如何に追い込めるか』ということが大事だと思っていました。
自分の限界までやる。これを毎日積み重ねる。
という意識が自然と染み付いていました。
蓋を開けたら知らないうちに他の人より抜けていた。結果的に合格できた。というような感じです。
なので通信学習をデメリットと感じたこともないです。むしろ私にとってメリットが大きかったと思っています。
冷静な学習管理と熱い合格への強い意志が試験を制す
勉強量やら効率やら言ってきましたが、計画性がそれ以上に大事と思っています。
「できるようになるまでやればいい」だけ聞くと無計画っぽく聞こえますが、きちんと計画した上でスケジューリングしてやり込む。これが重要かと。
- やるべきことはどれぐらいあるのか
- できるようになるには?
- 時間はどれぐらいいるだろう?
- 試験まであと何日ある?
月単位とまでは言わなくとも、せめて週単位で日々の学習計画に落とし込めるぐらいにはしておきたいところ。
特に仕事しながらの勉強となると尚更。
急遽仕事の予定が入って学習計画が変わってしまうことは日常茶飯事です。
例えば今日は少し早く仕事上がって答練2時間解こうという予定を立てていました。
当日急遽急ぎの予定が入ってしまい、その学習予定の2時間が確保できない状況になったらどうでしょう。
「今日は仕事で忙しかったからまた明日だ。今日はできなくても仕方ないな」では終わらせずに、
「じゃあ答練を明後日にして、元々明後日の学習計画は個別問題の復習だったから、それだったら今からでもできそうだな」
とすぐに学習計画を変更できます。
その日暮らしのような学習計画だとなかなか難しいと思います。
それに、どこかでやるべきことが漏れてしまったり万全な対策が出来ずに試験を迎えてしまいそうです。
能力は人それぞれ差があっても、全員に与えられていて唯一共通なのは1日24時間だということ。
周りの人がゆっくりしている、遊んでいる、寝ている時に自分はペンを握り締めて電卓を叩いて勉強することを自分の意志で選んでいるわけです。
「だったら何がなんでも結果出してやろう!」その一心で突き進むしかありません。
その気持ちで過ごした時間で無駄なものは一つもありません。
結果を出した後振り返ってみれば、全て今の自分に無くてはならなかったと思える大切な経験になっているはず。
ここまで言っておいてなんですが、最後に何よりも大切なのは気持ちの強さ、合格への強い意志です。
競争試験であるこの税理士試験、合格した科目は永続するのでコツコツできるという意味ではメリットと思われますが、安易にしているとコツコツどころかズルズル引きずってしまう、恐ろしい一面もあります。
私も最後の科目の相続税法で足踏みしてしまって、本当に辛い年を何年か過ごしてきましたが、最後は覚悟を決めて臨んで乗り切りました。
そんなことを経験したこともあり、税理士試験の恐ろしさを身をもって感じています。
合格するためには『コツコツの勉強』がもちろん大事なのですが、強い意志は常に持っておかないといけません。
「いつか受かればいいや」でなくて「絶対今年合格する!」
その気持ちが自分を追い込む力となって、勉強の量や効率性にも影響します。
そしてそれが合格という結果になって現れるものだと思っています。
私が意識していたことを大きくまとめてみました。
この意識のもと受験生活を送って、自分に合った勉強方法や学習計画を模索していきました。
もちろん他の受験生や合格体験者の実体験も参考にして取り入れながら少しずつ形にしていったような感じです。
誰かの真似をしておけば良いというわけでないのが、難しいところ。
ですが、自分が辿ろうとしている道を先に通った人が経験したことは、自分にも遅かれ早かれやってくる可能性は十分考えられます。
それをあらかじめ知っておく。対策しておく。これも立派な勉強かなと思っています。
それでは、また次回。
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