「必要」の固定観念を疑う

「みんな必要と言っているから必要だ」

「これは仕事する上で絶対に必要だ」

こんな風に周りの意見や固定観念から、何となく必要と思って導入している物が身の回りにありませんか?

必要と思い込んでいるだけなのかもしれません。

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目次

「自分にとって」必要かどうか

必要だと思い込んでいただけで、実は自分に取って必要なかったというものも多々あるでしょう。

必要かどうかは人それぞれ違うものです。

周りからどう言われようと、自分にとって必要と感じなければ無理に所有する必要はありません。

このことに特に気をつけなければいけないのが最初のタイミングです。

例えばこれから新しいことに挑戦しようとするタイミング。何かと必要な物が出てきますよね。

その時に当然情報を仕入れるわけですが周りから「〇〇は必要」とか「△△は絶対無ければ困る」とか色々なことが情報として入ってくるはずです。

その時に「これは必要なんだー」と深く自分事として考えずに何となく進めてしまうと、結局使わなかったり使いこなせないということが起こってしまいます。

周りが必要と言っているもの=自分が必要なものとは限らないことをまず理解しておかなければなりません。

もっというと自分も行動していくと変化していきます。

今の自分が必要なものは何かをしっかり考えていきましょう。

確かに周りから「これは必要」と言われていることも必要な物かもしれませんが、今の自分には必要無いものもあるでしょう。

僕の経験上、今は要らないだろうけれど、将来的にあった方が良いなと思うものを今の段階で入れていて満足したことはありません。

必要なものは必要な時に導入するのが一番ベストだと思っています。

だからこそ、今の自分が必要なものは何かを明確にしておかなければなりません。

逆に周りから反対を受けても自分は「これは要る!」と思ったら導入すべきです。

今の自分が求めている合図は見逃さないように。自分の直感は大事にしましょう。

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固定観念を捨てる

僕は税理士事務所を運営していますが、仕事をする上で当然必要と言われているものはたくさんあります。

  • 固定電話
  • FAX
  • オフィス(借りる)
  • 書庫

これは僕が開業する前に先輩税理士から情報収集して「これらは必要だから買っときなよ」とアドバイスをいただいたけれど、僕の事務所には入れていないものたちです。

どれも僕自身が「税理士事務所はこれらは絶対なければいけない」という固定観念が捨てられなければその通りに買っていたでしょう。

今の自分に必要な物をしっかり考えることは自分のビジョンを明確にさせることなので、僕自身が「必要無いな」と思う物を嫌々入れるということは理想から離れていってしまう気がして、その方がはるかに大きな不安がありました。

とは言っているもの正直開業当初は「本当に大丈夫かな」という不安は全く無かったかというと嘘になってしまいます。

少なからず不安はあったので自分の中で、

  1. 導入しない理由を明確に説明できるか
  2. デメリットになり得る部分を想定して対策できているか
  3. 相手を巻き込む場合はどう理解してもらえるか

この3点を徹底して考えました。

理由を明確にすると自信を持って判断したことになるので漠然とした不安が無くなっていきました。

  • 固定電話→外出機会が多いため固定電話にするとレスポンスが遅くなり相手にとってもデメリット。そもそも電話のやり取りが極力無い運営をする理想があったため固定電話は今の自分に不要。相手にもそういった事務所の方針を理解してもらう必要がある
  • FAX→電話と同様で連絡手段がミスマッチ。税理士業をしていると連絡手段としてFAXが指定されることも多々あるため、事前に相手に伝えて代替の連絡手段を事前に確立しておく。逆に電話とFAXを避けられるなら、他の連絡手段は積極的に受け付けるようにしておく
  • オフィス→今の自分の状況から考えると自宅併設事務所の方がオフィスを借りるメリットを圧倒的に超えている。一番のデメリットが居住空間と一体になることのだったので、そこだけはカバーできるようにして来客対応をこなせるような空間作りと守秘義務の観点から情報を守ることに注力する
  • 書庫→物理的な情報(書類)は保管リスクが伴う。情報元が書類のみだと場所が縛られてしまい、業務が滞るケースがよくあるため円滑に業務を進めるためにそもそも書類を出さないために保管庫から無くしてしまう。相手先へもデータベースで運用できるように仕組みを作っておく

こんな感じで言語化して、自分の理想の事務所像と現実とのギャップを埋めるために対策を考えていました。

今もまだ道半ばなので改善の毎日ですが…。

その結果、今のところ困って考え直したことは一度もありませんし、ほぼ理想通りに運営できています。

細かいところを言うとまだまだありますが、僕の事務所を立ち上げる時はとにかく足し算ではなく引き算で考えていました。

足す勇気より引く勇気の方が大変で難しく感じられがちです。

それも確かにそうですが、勝手に難しくしているのはもしかすると自分の中の固定観念なのかもしれません。

引き算の判断基準は全て今の自分に必要かということです。

僕の場合は、その判断基準に加えて固定観念を捨てて一つずつ検討していきました。

当たり前をどれだけ疑って今の自分の理想的な形に近づけるか。

側から見ると細かいところのこだわりに見られるかもしれませんが、細かい小さい妥協も自分の中では今後の大きな妥協になってしまうかもしれません。

ある程度時間が経ってから「もう今更変えるのは大変だし無理だな」というように、最初妥協したがために後でどうしようもなく、諦めてしまうかもしれません。

今そういうマインドになっているのであれば、なるべく早いタイミングで動いておかないと後で後悔するということは常々思っています。

だからこそ僕は税理士事務所の開業のタイミングで一つ一つ手を抜かず、行動に移していきました。

必要なもの、こだわるものは人それぞれ。周りの意見は参考程度に留めておいて最後は自分自身。

自分の変化で判断基準が変わるのは良いけれど、外からの情報で判断基準がブレないようにしておきたいものです。

それでは、また次回。

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