簿記検定や税理士試験を受験する上で一番大切な道具は何かと言われれば、まず電卓が出てくると思います。
税理士業をしていても電卓は必須アイテムです。
今ではスマートフォンやタブレットでも計算機能が入ってますが、まだまだ電卓からは離れられません。
今まで何度か受験生から電卓のことで悩みの声を聞くことがありました。
それが
「電卓は書く反対の手で打った方が良いのか」
です。
右利き(右手で書く)の場合は左手で電卓を打つということですね。
というのも右利きで電卓も右だと文字を書く行為と電卓を打つ行為が右手に集中するため、スピードの観点から分けた方が良いのではないかということです。
より良く解答するために試行錯誤してこの考えに行き着く方も多いかと思います。
今回は私なりに試験と電卓について、考えていることをまとめていきたいと思います。
両方経験したけれども
かく言う私はどうなのかというと、まず私は右利き(右手で書く)です。
電卓はどちらで使っているかというと、今は左手です。
なので右手で書いて左手で電卓を打っています。
「今は」なのですが、元々は右手で電卓を打っていました。
そう、途中で左手にスイッチした経緯があります。
「やっぱり右手では解答スピードに限界がきたのか」
「両方使えないと学習上に支障が出てきたのか」
いえ、全然そんな理由ではありませんでした。
では、なぜ左手に切り替えたのか。
「両方使えた方がなんかカッコ良さそう!」
…当時は本当にこの理由で切り替える決心をしました。
周りに右手で書いて左手で電卓を打つスタイルの人がいて、私はそれを見て憧れました。
そこから切り替えるのは早かった記憶があります。
日々の勉強で電卓は頻繁に使うので、意識的に左手で打つように心がけました。
最初はもちろん全然ダメですが、だんだん慣れてきました。
1ヶ月も経てば普通に使える程度までなったような気がします。
こんな理由から途中で右手から左手に切り替えることになりました。
同じ手でも全然問題ない
結果的にどうだったかというと、右手でも全然問題ありませんでした。
両方経験してみて、左に変えたから劇的にスピードが上がって効率良くなったかというと。
実際のところ、そんなに変わらなかったです。
私が右手で電卓を使っていた時は、ペンは親指と人差し指で支えていて電卓は中指で打っていました。
最後の集計の時にガッツリ電卓を使う時はペンを置いて打っているような使い方をしていました。
左手になると、指は自由なので確かにペンは干渉しなくなりました。
その辺が影響して多少スムーズにはなったとは思いますが、右から左へ切り替えることでの劇的な変化とまではなりませんでした。
強いて言えば切り替える前は書くのと電卓を打つのとが右手に集中していたこともあったので、負担が右手に集中していましたが、それが左と右に分散されたぐらいです。
効率良く解くためという受験上の観点からみると、どちらでも問題ないので無理して切り替えるほどではないかなと思っています。
かと言って切り替えた私は後悔は全くしてません。
そもそも目的が効率良く解くとかの以前に「なんかカッコ良さそう」という真っ当な理由ではなかったので、これはこれでありだなと。
スピードも大事だが、正確性はもっと大事
私自身、電卓を毎日酷使しながら簿記検定と税理士試験を経験して乗り越えてきました。
実際のところ合格するためには、ある程度のスピードは必要です。
そのスピードを上げる一つの方法として、電卓も利き手の反対で打たないといけないのかという疑問が出てくる理由もわかります。
しかしそれ以上に正確性はもっと大事です。
正確に電卓を打って解答を積み重ねて合格点を獲らないといけません。
制限時間内で合格点を確保する必要がありますが、時間に関して言えば電卓を打つ手を切り替えるだけで劇的に時間が短縮させることは難しいです。
それよりも合格点をしっかりとるための正確性を重視すべきと思います。
右利きの人で右手で電卓を打つのが慣れていて正確にできるのなら、それが一番だと思います。
問題をしっかり理解して問題演習で解く練習を繰り返していけば、合格のための解答スピードは自ずと身についてきます。
試験に合格するためと考えると、どちらでも問題ないと思ってます。
見た目とか自分のこだわりがあるのなら、それだったら思い切って切り替えても良いと思います。
あとは自分がどちらを選択するか、です。
無理に切り替える必要は全くないです。
これが私が実際経験して感じたことです。
それでは、また次回。
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