私が問題を解く中で最も重要視していること。
それは、問題の素読みです。
この時間をうまく活用せずして合格答案は作れないと思っています。
かといってこの素読みに充てられる時間は数分程度です。
あまり時間をかけ過ぎて、他の問題に手が回らなくなるのは避けなければなりません。
なので素読みでは確認することはある程度パターン化していました。
素読みの大きな目的は2点。
- 時間配分
- 問題内容の把握
今までの記事の中にも素読みで確認することを部分的に書いてきました。
それを今回は一つの記事でまとめてみたいと思います。
試験開始前から試験は始まっている。
税理士試験は120分の一発勝負です。
「時間配分が不十分なのが原因で力を発揮できなかった」ということになってしまわないように、最初にしっかり確定させておかなければなりません。
試験のスタートはいつだと思いますか?
試験官が「始めてください」と合図があったらでしょうか。
私は違いました。
もう一つ前の段階があります。
それが解答用紙に受験地と受験番号を書く時間です。
試験開始前の5分~10分程度前から、この時間では解答用紙の1枚ずつに自分の受験番号を書く時間が与えられます。
この時間を受験番号を書くだけしかしないのは勿体無いです。
見られるのはもちろん解答用紙だけですが、問題を推測できるようなヒントが解答用紙に載っています。
理論の解答用紙から記述箇所が多そうなら理論が多そうだなと、この時点で推測ができます。
計算で小問があれば、これは個別に解く時間を充てないと時間が足らなくなる。
というような感じで受験番号を書きながら頭の中で整理していきます。
あとは解答用紙の枚数。理論が何枚で計算が何枚かを確認して、枚数から各ボリュームを想定します。
この段階で時間配分を確定させるまでは行けませんが、把握しておく分には越したことはありません。
注意することは一つ。
この時間はあくまで受験番号を書く時間なので、解答用紙を見ることに意識がいきすぎて受験番号の書き漏れがないようにしてください。
1枚ずつ受験番号を書いていくので、
受験番号を書く→そのページの解答用紙を見る→次のページを開く→受験番号を書く(繰り返し)
気持ちゆっくりめで進めていけば自然な流れで受験番号の記述と素読みができるかと思います。
ここから試験は始まっています。
試験が始まったらまず問題全体の素読み
ここから試験開始の合図と同時に、問題用紙が見られます。
試験開始前に解答用紙をチェックしたので、次は問題の全体を見ていきます。
この段階で理論と計算の時間配分を確定させていきます。
理論は問題文と解答用紙の量に応じた時間目安。
計算はいつも解いている総合問題と比較して多いか少ないかを把握します。
(最近の問題は少ないと感じることは無いのですが…)
この段階での素読みで注意することが、
あまり深読みはしないということです。
深読みというのは問題を解答するようなまでに見て考えないようにするということです。
ここまでやってしまうと、素読みだけでもかなりの時間を使ってしまいます。
この段階ではあくまで時間配分を決めるのと、際立っていつもと違うような問題がないかを最初に把握する時間です。
私の例でいうと、時間配分のベースが理論50分で計算が65分だったので、そこから問題量に応じて前後させると
いった感じです。
素読みをした結果、時間配分に迷った場合はベースの時間配分で良いと思います。私もそうしていました。
素読みは絶対に無駄にならないので、必ずするようにしましょう。
素読みは普段の答練から練習しておく
この素読みはいつも解いている問題と比較して時間配分を決めたり問題量の多寡を把握します。
なので本番だけしっかりやろうでは絶対できないことです。
普段の答練を通して毎回この素読みをする習慣を身に付けるようにしましょう。
最初は上手くできないかもしれませんが、繰り返していくと問題の確認すべき箇所や時間配分の感覚が掴めてくるはずです。
私自身も普段の答練の時は、開始前に解答用紙の受験番号を書く想定をしながらチェックする練習をしていました。
普段は問題を解くことに意識が向きがちです。
日々の勉強に、このような本番さながらの練習も取り入れてみてはいかがでしょうか。
それでは、また次回。
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