【税理士試験】私が実際にやっていた理論問題の解き方

税理士試験の簿記論以外では理論問題が出題されます。

前回の記事では理論問題と計算問題の時間配分についてまとめてみました。

【税理士試験】税法科目の理論と計算の時間配分

この記事でも書かせてもらった通り、私は理論に充てられる時間は45分。

最大でも50分としていました。

今回はこの限られた時間の中で理論をどのように解いていたかをまとめていきたいと思っています。

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目次

最初の数分で理論問題の内容を全体把握

試験が開始して最初の数分は素読みの時間に充てます。

この時間は理論と計算を通して120分の問題の全体像を確認します。

このタイミングで改めて理論と計算の時間配分を確定させます。

よっぽどいつもと違うような形式でない限りは、いつも通りの時間配分になるでしょう。

特別に理論が少なそうに見えたり計算が多そうに見えたりすると、この段階で時間調整を行います。

計算がいつもより明らかに多ければ理論は最大50分としていたところ、45分でどうにか切り上げるつもりで解く必要が出てきます。

その気持ちの準備をするためにも、まず問題の全体像を把握しなければ分かりません。

その確認が終わるといよいよ問題に入っていくのですが、理論を先に解く場合を前提にして、まず理論問題だけの全体をもう一度素読みします。

最初の素読みは問題全体。理論を解く前に理論問題のみの全体像を素読みするイメージです。

ここでは最初より細かく問題文と解答要求事項を読み解きながら見ていきます。

この素読みの目的は最初に決めた理論に充てられる時間をさらに細分化して、第一問と第二問に充てる時間を決めていきます。

これは解答要求事項も想定しながらでないとわからないと思います。

規定をベタ書きする個別問題なのか、事例問題なのか、規定を列挙しなければならない応用問題なのかでも時間が変わるでしょう。

問題を見ながら第一問で20分、第二問で30分といったように、それぞれの問題の所要時間に当たりをつけてから解答を始めるようにします。

何を解答するか決める

私は理論問題は個別問題は先に、応用や事例問題はその後に解くようにしていました。

個別問題を先に解く理由としては、書く範囲もパッと思いつきやすいし規定をベタ書きしたとした所要時間も答練で練習しているので大体目安がつきやすいからです。

個別問題に対して、応用問題や事例問題はある程度考える時間が必要です。

この考える時間を落ち着いて確保できるかどうかが、応用事例理論のポイントだと思っています。

私は理論は考える時間と解答する(記述する)時間は切り分けていました。

ここではまず考える時間です。

応用問題や事例問題が出題されたら、まず問いを読んで解答要求事項を把握します。

その次に問題をじっくり読んで内容をしっかり理解します。

時間が惜しいからといって、この内容の理解をきちんとせずに解答に進んでしまうと的確な解答ができなくなります。

焦る気持ちをグッと堪えましょう。

問題をしっかり理解できたら、それに問いを当てはめて必要な規定をピックアップします。

私は問題用紙の余白に記述する規定の題数(理論集のタイトルに振られている番号)を箇条書きでメモしていました。

メモができたらその箇条書きした規定の題数の隣に書く順番(優先順位)をメモしておきます。

私は以下のような記号で3つに分類していました。

  • 絶対書かないといけない規定→◎
  • ◎が書き終わり次第書く規定→○
  • 時間があれば書く規定(作文対応も検討)→△

◎は精度高く第一優先で記述します。

次に◯は◎が描き終わり次第記述します。

ここまで一通り書き終わってまだ時間が取れるようだったら△の規定を書きます。

△に分類したものは解答には入っているだろうけれど大きな得点にはならないものが中心になるかと思います。

そこに時間をかけてしまって他に手が回らないようなことになってはいけないので、後回しにしてもいいし、自分の文章で簡潔にまとめて記述するのでも良いかと思います。

このように、考える時間で解答範囲と解答順序を確定させてしまいます。

書きながら余計なことは考えない

解答範囲が確定できたら、あとはそれを解答用紙に書き出していきます。

ここからはスピード勝負です。

私は解答を始めたら(書き出したら)余計なことは考えないようにしていました。

具体的にいうと、解答に迷いながら記述をすることです。

良くないのが、書きながら

「あの規定も必要なのかな?」

「この規定いるのかな?」

と考えながら記述してしまうことです。

これでは書くことに集中できずにスピードも上がらないし、書き損じてミスが出てきてしまいます。

そのようなことにならないように、書く前に考える時間をしっかり確保するようにします。

考える時間で解答範囲を決めたら、後はその決めたことをひたすら書く。

応用事例問題の場合は、メモしてあった箇条書きにチェックを入れながら解答漏れがないように注意します。

もう一つ、書くことに集中しているので時間を忘れがちになります。

「気がついたら所要時間を超えてしまっていた」ということにならないように、時間には気をつけるようにしておきましょう。

ゆっくり見直しする時間はないので、チェックすることを先に決めておく

「時間が余れば見直しをしよう」

ですが、時間が余ることはほとんど無いと思っておいた方が良いです。

最初から最後まで誤字脱字までチェックするような時間は確保できないつもりで集中して解答を進める必要があります。

かといってノーチェックで次に進めるのも危ないので、私はあらかじめチェックする箇所を決めていました。

チェックできることは限られているので、1分程度でサッと確認できる程度にしておきます。

  • 記述する規定が漏れなく書けているか
  • 結論がしっかり書けているか
  • 明らかに変な文章(一文が飛んでしまったりキーワードが抜けていたり)になっているところはないか

絶対に書かなくてはいけない規定が漏れてしまうと他の受験生と大きな点差が開いてしまいます。

結論の締めの言葉(「〜とみなす」「〜しない」「〜する」)を間違ってしまうと意味が逆転してしまうので、大きな減点対象となってしまいます。

文章の一部が間違ってしまうとその規定そのものが違った意味になってしまい、これも大きな減点になってしまいます。

このように、致命的な減点になりそうな部分をピックアップしていました。

これ以上のチェックをしていると時間が足りなくなってしまいます。

少なくともこの部分だけ問題なさそうなら、あとはできていると信じて次に行くようにしていました。

計算もそうですが、理論は特に時間があっという間に過ぎてしまいます。

今回は私が実際に理論問題の時間で行っていたことをまとめてみました。

解き方は人それぞれありますし、合う合わないもあると思います。

限られた時間内で最大限力が発揮できるように、何か参考になることがありましたら幸いです。

それでは、また次回。

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