【体験談】 税理士試験でやってしまった失敗

税理士試験は年1回の一発勝負で、その日に合わせて1年かけて勉強します。

私は受験生活で2回、大きな失敗をしてしまいました。

それが教訓となって今となっては無事合格して税理士になることができているのですが、失敗はできるだけ回避できるに越したことはありません。

これから挑戦される受験生が同じことを経験しないように、私の実体験を記事にしていきたいと思います。

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目次

【失敗1】得意な理論が出題されて書き過ぎ→時間が足りず簡単な計算問題を取りこぼす

各専門校の講師から注意されていることだと思いますが、私はそのまま本試験でやってしまいました。

これは私が法人税法を受験した時のことでした。

私の解答スタイルとしては理論→計算の順番で解答をしていました。

試験対策の時から理論と計算の時間配分もあらかじめ決めておいて、答練(模擬問題)の時もその時間を守ってバランス良い解答を心がけていました。

法人税法の本試験の時、試験委員の「試験を始めてください」の合図で問題用紙1ページ目を開いた時に目に飛び込んできたのは自分が得意な論点の理論問題がそのまま出題されました。

あまりにもズバリだったので「これは勝った!」と心の中で叫んで、無我夢中で解答をしていきました。

この時は興奮と緊張で冷静さを欠いてしまい、試験対策で心がけていたバランスの良い解答をするという気持ちが薄れていました。

ふと冷静になって気づけば、点数がくるかどうか分からないような細かな規定まで記述してしまっていて、本来の理論に充てる予定時間を超えてしまいました。

過ぎてしまった時間は取り返しがつきません。一気に焦りが込み上げてきました。

急いで理論を片付けて、次に計算に移りました。

そんな状況で精神的にも焦った状態で計算に取り組んだので、精細さを欠いてケアレスミスもしてしまい、挙句の果てには計算問題の最終問題が超基本論点でした。

案の定その問題に手をつけることができずに、試験最初の「勝ち」モードから一気に「負け」に転じてしまいました。

【対策】得意な論点が出たときこそ、一度深呼吸して落ち着こう

理論が得意な論点だったり予想通りのものが出題されると一瞬で舞い上がってしまいます。

それだけ税理士試験は理論の出来が勝敗を分ける要因になりやすいからです。

しかし合格するためには、2時間で理論と計算をバランス良く解答して得点を重ねていかないと合格点には達しません。

そのためにはできるだけ平常心を保って、いつも通りの手順で解答を積み重ねていく必要があります。

理論で仮に得意な論点が出題されたら、一度深呼吸して冷静になって、いつも通りの手順と時間配分で解答を進めましょう。

【失敗2】試験3日前に高熱→試験日まで治らないまま受験

これは私自身が試験前の体調管理の大切さを痛感した年でした。

勉強量も受験生活を通して1番多かった年でもあったのですが、直前まで体調を顧みずとにかく追い込みをかけ続けていました。

そして試験の3日前まで「最後の追い込みだ!」と気合を入れていつも通り勉強をしていたところ、急に倦怠感を感じるようになりました。

疲れは認識していたので、少し仮眠を取れば治るだろうと思って横になっているとだんだんと熱っぽくなってきて恐る恐る体温計で体温を測ると40℃近くになっていました。

かなり焦りました。急いで病院の薬を飲んで熱をある程度下げたのですが、少し落ち着いたと思って理論暗記を開始するとまた熱が上がっての繰り返しでした。

結局体調が戻りきらず本試験当日。そのコンディションで合格出来るほど税理士試験は甘くないです。

1番勉強した年で、結局その年は全科目不合格という結果になりました。この時は流石に落ち込みました。

それと同時に直前期の体調管理の大切さを身をもって感じた年でもありました。

今では、周りの受験生には「この時期は体調管理が第一優先」と口うるさく言っています。

それだけ悔しかったし、他の受験生には同じ思いをしてほしくありませんので…。

試験直前は最後の追い込みでついつい勉強することだけ意識してしまいがちです。体調管理も大事な試験対策の一つです。

試験に臨む心構えを意識しておくことも大切な試験対策

私が大きな失敗2例でしたが、どちらも勉強というよりは試験に臨む心構えが意識できていなかったことによる失敗でした。

試験ではどんな問題が出ても焦らない、そして舞い上がらないように心に決めておく。

いつも通りの手順、いつも通りの時間配分を絶対に守る。

試験前は体調管理を徹底する。

どれも今すぐに意識して徹底することができるものばかりです。

1年間頑張って勉強してきた成果を、余すことなく解答用紙に反映できる状態で試験に臨むために。

そして良い結果に結び付けるために。

悔いの残らない受験生活にしましょう!

それでは、また次回。

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