【試験】ミスをどれだけ重く受け止められるか。

試験に合格するためには当然ながら、合格点を獲る必要があります。

多くの試験は絶対評価で60点や70点などの基準の合格点があって、その合格点を超えられるように日々の学習に努めていきます。

簿記試験などがそれにあたります。

私が挑戦していた税理士試験は決まった合格点がなく、上位10%前後に入っていれば合格できる競争試験でした。いわゆる相対評価ですね。

実際に両方の試験を経験してきて違いはいくつかありますが、一番大きく違いを感じたことは「ミスの重さ」です。

絶対評価は合格点が決まっているため、70点合格だと「30点は失点をしても大丈夫」という気持ちがどこかにでてきてしまいます。

しかし相対評価は同じ問題を受験している受験生より1点でも多く獲らないと自分が落ちてしまうため、1つのミスが命取りになることもあります。

これだけでも意識的な違いが大きく出てきます。

絶対評価の試験の感覚のままこの辺りを意識せずに相対評価の試験を受験してしまうと、なかなか良い結果に結びつかないといったことになりかねません。

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目次

本試験までにどれだけ多くのミスを経験して、受け止められるか

結果に影響するのは本試験だけなので、本番ではミスを極力少なくするようにしなければなりません。

裏返すと、本試験以外はどれだけミスをしても良いということです。

普段の学習の時にどれだけそのミスを意識をして受け止められるか。これが重要だと思っています。

「あっ。ミスしてしまった」

これだけではミスをしたことが頭に残らず、また同じことを繰り返してしまいます。

「なんでミスしたのかな?」

「このミスは繰り返さないように、メモしておこう」

事実だけを確認して流そうとはせずに、1つの小さなミスであってもしっかり受け止めて、次は同じことを起こさないように対策する。

その積み重ねが本試験でのミスを減らす対策となります。

ミスには必ず原因がある

私自身はミスをしたらその内容を必ずメモに残すようにしていました。

日付とその問題とミスをした内容を簡単に箇条書きをします。そのミスに対する対策があれば、その下に書いておく。

ミスには必ず原因があります。

よくケアレスミスとして扱われる分類のミスは「仕方ない」と思われてしまいますが、これが命取りになる可能性が一番高いミスだと思っています。

私自身も本番を終えて自己採点をしていて「ここさえミスをしていなければ結果が変わっていたかも知れない」という苦い経験をしたことがあります。

税理士試験は実際の採点結果の詳細が公表される試験ではないので、本当に1点で結果が変わったのかわかりませんが、本当にそれぐらいの小さなことが合否を左右する緊張感がありました。

そんなことを経験して、自分が起こしたケアレスミスの原因を徹底的に調べるようにしました。

単にケアレスミスと片付けるのではなく、原因を調べることでそのミスを2度としないようにします。

  • 日時
  • ミスの内容
  • どのような問題だったか
  • その時の状況(解答開始後すぐもしくは最後の方)

など、必要に応じて書き残すことは変わったりしますが、このような内容をメモとして残していきます。

間違いノートを作ってそこに集約するのでも良いですが、私はアプリのメモ帳で残していました。

なぜかというと、私はスキマ時間にその間違えた箇所を定期的に見直すことがあるので、そのタイミングが外出中のことが多かったからです。

物理的なノートはそのタイミングで持っていないことがあるので、いつでもどこでも持っているスマートフォンで確認できるようにしていました。

自分の傾向を調べる

そうやってミスをメモとして残していくと、だんだん自分のミスの傾向が掴めてきます。

「金額の書き間違いが多い」ことや「焦りからミスが連発しやすい」などです。

それは私の傾向なのですが、これが分かったのも間違いを残していったからです。

具体的に言うと私は金額の書き間違いが何度か繰り返してしまっていて、よくやっていたのが

15,668円が正答のところ15,688円みたいなミスを多くしていました。自分は同じ数字が続くとこのようなミスをする傾向ということに気が付きました。

それを受けて対策として、このような金額を解答するときは頭の中で数字を暗唱しながら書くというルールを設けました。

これで同じミスをすることは無くなりました。

あと、試験時間の後半にケアレスミスをしやすいことに気が付きました。特に試験終了10分前に着手した問題でケアレスミスが多く発生していました。

それを受けて簡単な問題は先に片付けることを意識しました。簡単な問題でミスをすると他の受験生と差がついてしまいます。それだけは防がないといけないので、最後の方は一度わからなくて後回しにしたような問題や確認のための時間に充てるように、解く順番を変えたりしました。

このように自分のミスの傾向がわかると具体的な対応策が考えられます。

単純に「ミスをしたから気をつけよう」では具体的な対応策が見つけられず、また同じことを繰り返してしまいます。

点を伸ばす意識も大事だが、点を落とさない意識も大切

点を伸ばすことは攻めの姿勢で、解答スピードを上げたりより知識を深めたりすることで対応できる範囲を広めて点を伸ばしていくこと。

点を落とさないことはどちらかというと守りの姿勢で、得点できるはずの範囲をしっかり確保することです。

勉強していると、どうしても前者に意識が向きがちになってしまいます。

私が挑戦していた税理士試験は普段の点数は飛び抜けている実力者が、本試験で不合格になる現状をたくさん見てきました。

私自身もそれに近かった年があって、やはり振り返ってみると点を伸ばすことに意識しすぎてミスに対する意識が薄かったように思います。

「ミスをしても良いからどんどん手をつけて着手していく」

より、

「多少スピードは落としても良いから着手したところはしっかり得点を確保して積み重ねていく」

方が、結果は良い方に繋がっていくことが多い気がしています。

今は試験だからミスしても点を失うぐらいだけれども、

試験を合格した後、その知識を仕事に活かす立場になればミスは許されません。

私はこの頃から大切にしている一つの言葉として、

「受験生がミスをしたら点を失うぐらいだが、プロがミスをしたら信用を失う」

これを意識するだけで、ミスは重く受け止めざるを得ないですよね。

プロになるために今の勉強をしているわけなので、その辺りを忘れずに日々の勉強を積み重ねましょう。

それでは、また次回。

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