【税理士試験】120分の解答時間を無駄にしないために取り組んでいたこと

税理士試験は1年1回の120分1発勝負です。

本番の120分の時間は本当にあっという間に過ぎてしまいます。

この時間の1分1秒はすごく貴重で、無駄な時間は限りなくゼロにしたいところ。

私なりに意識的に取り組んでいたことを最初から順を追って紹介します。

スポンサーリンク
目次

試験開始前に配られる解答用紙から問題を読み取りながら想像して心の準備をする

本試験ではまず解答用紙から先に配られます。

配られると解答用紙に受験番号を書くという名目の1枚ずつ確認する時間が120分とは別に与えられます。

この時間を本当に受験番号を書くためだけに使うのはもったいない。

数分程度与えられますので、受験番号をゆっくり丁寧に書いているつもりで実は目は解答用紙を端から端まで確認するようにしましょう。

最初にバッと全部書いてしまって残りの時間を確認時間にするのでもいいでしょう(きちんと受験番号が漏れなく記入できているか確認している名目です)

私は後者の方で一気に書いてしまって、書き終わったら最初に戻って1枚ずつめくりながら確認していました。

あまり度が過ぎると良くないと思うので「自然に」です。

この時間は受験地や受験番号以外のメモ書き等の書き込みはやめましょう。注意されます。

確認することもある程度決めておくと良いでしょう。

  • 解答用紙の枚数(理論・計算の量のバランス)
  • 理論の解答用紙の形態(行のみの白紙なのか。小問で問いがあるのか)
  • 問いから問題が推察できるか
  • 解答が用紙をまたがっていないか
  • 計算問題は総合問題1題のみか。最後に小問があるか

あとは実際に見ながらいつも解いている問題と違う点があれば確認しておきます。

理論の解答用紙はパッと見では淡白な見た目ですが、解答個所を間違うと致命傷になります。書いた後に記述箇所が違うことに気が付くとそれまでの時間も痛手になってしまうので、この時間で注意深く確認しておきます。

解答が用紙をまたぐ(例えば1ページ目の後半から2ページ目の先頭にかけて)場合もあらかじめチェックしておく。

本試験では問われた問題と解答スペースから判断して解答量を調整するということも考えなければなりません(特に理論問題)

1ページ目だけを見ていて思ったより記述スペースが少ないと判断して、それに合わせて省略しながら解答してしまうと求められている解答に満たなくなってしまい、他の受験生に後れをとってしまう可能性があります。

私は特にページを跨ぐような解答上の注意するところはあらかじめ角っこに折り目をつけたりしていました。

この時間は解答から問題を推察する時間でもあり、自分の心の準備をする時間としても大切な時間です。

ボールペンは1本1色で勝負

私は税理士試験は終始、1本1色で勝負していました。

インクの色は青で問題用紙のメモ用にシャープペンシルや蛍光ペンを使うこともなく、全て同じペンで解き切ります。

ボールペンに関する記事は以前に書いたことがあるので、気になる方は読んでみてください。

本試験の試験会場では全く同じボールペンを2本は予備として念の為持っていくようにしていましたが、使うことはありませんでした。

120分を乗り越えなければならないので、まだ試験まで日がある今のうちから、色々試してみるのも良いかと思います。

試験直前に変えて、あまり慣れてない状況で本試験に使うのは、ちょっとリスクがあるので。

私もいろんなペン(持ちやすさ、形状、インクの色、ペン先の太さ)を試してしっくりきたものを使っていました。

それなりにこだわった方だと思います。

好みも人それぞれなので一概に「これが間違いない!」というのはありませんが、インクの色に関しては青の方が良いんじゃないのかと個人的に思います。

問題用紙にメモとして書いた部分が視覚的にわかりやすいし、印字の黒と被らないし、メリットはあると思っています。

まあこれも好みなので、あくまで私の主観です。

修正ペン・修正テープは使わない

第69回税理士試験より解答用紙がB5からA4にも変更されて、この変更点に関しては「お!」と関心が湧きました。

それと同時期に修正ペンと修正テープの使用も認められました。

正直修正ペンと修正テープを本試験で使うのは個人的にどうかなと思っています。

まず修正ペンに関しては液体なので修正箇所に使用すると上書きするために乾くまで待たなければなりません。

あの切迫した状況でその時間を費やすのは現実的ではありません。

では修正テープはどうなのかというと、ペンに比べるとまだ使いやすいとは思いますが、やはり修正する時間が惜しいというのが正直なところ。

従来通り二重線で消して空きスペースに書き直した方が速いです。

私は修正ペン・修正テープは一度も利用することなく、今まで通りの解き方で進めて行きました。

私自身、文字の大きさはそこまで大きい方でなかったので普通に書いても解答用紙の行の半分ぐらいのサイズでした。

なので間違えたとして二重線で消しても上に十分書けるぐらいだったので、特に不便に感じることなく解答はできていました。

解く時間を可能な限り長くするのであれば、今まで通りの運用で解答を進めた方が良いのかなと個人的には感じています。

見直しをする箇所はあらかじめ決めておく

解答が一通り終われば残りの時間を見直しに充てます(最近の試験は見直しの時間が確保できないぐらいボリュームが多いですが…)

試験終了間際で時間が無い中見直しをすることになるので、最初から最後までじっくり見直す時間を確保するのは難しいでしょう。

なので、見直しをする箇所はあらかじめ決めておくのが良いかと思います。

  • 理論は結論が間違っていないか
  • 記述する柱が漏れていないか
  • 記述した文章をざっと確認して誤字脱字はないか
  • 特に間違ってはいけない論点でケアレスミスしていないか(消費税法の納税義務者、相続税法の相続人・基礎控除など)

上記ぐらいの箇所でしたら数分で確認が可能だと思います。

そこでミスに気が付いて手を加えないといけないことになったら、残りの時間でどこまでリカバリーできるか考えなければなりません。

ミスに気がついた瞬間に「解答を止めて下さい」の試験官のアナウンスがあると、後悔してもしきれませんのでその辺りだけ時間配分には注意しましょう。

普段の答練から本試験を想定した解き方を徹底する

本試験の120分を少しでも無駄がでないようにするために心がけていたことを大きくまとめると、以上のことになります。

これらはどれも「本試験の時に実践しよう」ではなかなか上手くできません。

普段できないことが本番で急にできるようになることはありません。

そうなると、普段の勉強から本試験を想定した解き方を徹底しておかなければなりません。

本試験を想定したというと、もう一つ、解答用紙のホチキス止めの状態での解答にも慣れておいたほうが良いと思います。

第71回の税理士試験からホチキスの持ち込みが不可能になりました。

それまではホチキスを持参してホチキス止めされている解答用紙をバラして自分の解きやすいように並び替えて、試験が終わって回収時に並べ直してホチキス止めして提出する。ということが可能でした。

私自身もそのタイプでホチキスは電卓、ボールペンに次いで受験での必需品になるぐらい重宝していました。

それに慣れていたから思うことでもありますが、普段の答練で配布される解答用紙がホチキス止めされてないのであれば、今からでも自分でホチキス止めして解答する練習を取り入れてみてはいかがでしょうか。

「本番では練習以上のことはできない」

普段の練習の時から可能な限り対策をして、本試験で全力を尽くせるように、日々の学習に取り組んでいきましょう。

それでは、また次回。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次