夏に受験して寒くなるこの時期に迎える税理士試験の合格発表日。
私自身、合否が分かる一瞬は毎年手が震えるぐらい緊張していたことを思い出します。
税理士試験は科目合格制のため、今回の合格発表を受けて晴れて税理士試験を合格された方、一部科目合格された方、残念ながら不合格だった方。様々いらっしゃると思います。
今回の試験でパスされた方は、長い受験生活お疲れ様でした。そして、本当におめでとうございます。
すぐに税理士登録の申請をされる方、引き続き実務経験を積まれる方いろいろかと思いますが、一緒に税理士として頑張っていきましょう!
一部科目合格だった方は、その勢いで来年も合格できるように学習を進めていきましょう。
今回の結果で油断だけはしないように。
残念ながら今年受験した科目が不合格だった方、本当に辛くて悔しいと思います。
どの科目も合格率が10%前後のため、狭き門という認識は十分にあると思いますが、1年間死に物狂いで勉強した結果で不合格を突きつけられるのは、本当に辛いです。
しかしこれも現実なので受け入れるしかありません。
私も最後の1科目というところで合格できない年が続いて、本当に苦しい時期がありました。
「すぐに立ち直って明日からまた頑張れ」というのはあまりにも酷な状況でした。
少し落ち着いてゆっくり今後のことを考える時間を作っても良いでしょう。
諦めずにもう一度挑戦するか、違う道に進むか。
そこで決意をしっかり固めてリスタートするのでも遅くありません。
合格する人はこの悔しさを乗り越えた人
この税理士試験に挑戦していると、多くの人はどこかで不合格の現実を受け入れないといけない年があるでしょう。
不合格を一度も経験せずに合格を重ねるのは容易なことではありません。
私の周りで知る限りでも多くありません。
それだけ合格を勝ち取っている人は不合格の現実を受け入れて、それを乗り越えた人だけです。
結果を受けた瞬間は本当に目の前が真っ白になるぐらい、呆然として何も考えられません。
私自身がそうでした。
真剣に取り組んでいれば、それが当然かと思います。
私が受験していた時の合格発表が12月の中旬だったため12月中は気持ちの整理も含めて、自分と向き合う時間にしていました。
「すぐに勉強に戻らなきゃ」という気持ちももちろんありますが、再スタートするにしてもこの結果が良くなかったということは何かしらの原因があるはずです。
その原因を考えずにとりあえず勉強をしたとしても、改善されずにまた同じ繰り返しになることだってあり得ます。
気持ちの整理、今後の計画、前回の課題をゆっくり時間をかけて見直してみてください。
そうして再挑戦の意思が固まってくると徐々に「次も頑張ろう!」という気持ちになってくると思います。
この悔しさを忘れないこと
結果を受け入れることは大切ですが、この受けた悔しさを忘れてはいけません。
当時の悔しさは時間が経つにつれて、薄れていきます。
立ち直る意味としては良いですが、過ぎると気持ちの緩みにもなってしまいます。
この結果を無駄にしないために、その悔しさを来年の原動力に変えてやりたいものです。
普段からよく使うテキストやノート(私は普段使っているメモアプリ)のよく目につく箇所に当時の事を書いておくと気持ちも引き締まります。
私はその箇所に前回の課題や今後の計画、結果を受けて感じたことを毎年書いていました。
結果が出て次の試験まで約8ヶ月あるので定期的に見返すことで、自分の気持ちを引き締めていました。
再挑戦する決意を固めたら、あとは邁進するだけ
結果を受けて決意が固まらないまま「とりあえず勉強を再開しよう」とすると、気持ちの引っ掛かりや迷いが残ったまま進めることになってしまいます。
それがブレーキになってしまい勉強の『勢い』が生まれません。
「周りの受験生はみんな勉強始めているだろうから、遅れないようにすぐやらなきゃ」という気持ちも十分わかります。
しかし早く始めた人が、次の試験で必ず合格できるものではありません。
気持ちの整理がついていなかったり迷いがあるのなら、思い切って立ち止まってみても良いでしょう。
感じていること、思っていることを全て整理した上で再挑戦する決意をしっかり固めてからでも遅くありません。
仮に年明けからリスタートしたとしても、吹っ切れて気持ちに迷いなく邁進すれば遅れはすぐに取り返せます。
私が知っている中でも4月からスタートして合格した受験生もいます。やると決めてからの勉強に対する熱量が半端なかったです。
それぐらい『勢い』は勉強をする上で大切だと思っています。
今は次の本試験まで駆け抜けられるようにするための準備期間でもあります。
次こそ、必ず結果を残すために。
今この時間を大切に。
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