【体験談】日商簿記検定、合格までの勉強時間

今回は私自身が日商簿記検定を受験していたときに、どれぐらい勉強していたか、合格までに何時間要したかを記事にしていきたいと思います。

個人差があるので私の勉強時間が直接的な合格の目安になるわけではありませんので、あくまで1人の体験談として軽い気持ちで読んでいただけると幸いです。

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目次

18歳の時に税理士試験の受験資格獲得のために1級まで取得することを決意

まず前提として私は日商簿記検定を取得を決意した動機としては、その簿記検定を活かして就職活動や今後にスキルとして活かすというスタンスではなく、税理士試験を受験するために日商簿記検定1級を取らないとという考えが最初にありました。

今となっては簿記の知識は税理士としての仕事でフル活用しているので結果的には活かしているのですが、最初の感覚としてはあくまで「税理士試験の受験資格」という立ち位置でした。

通常は3級から2級、そして1級へとステップアップして受験するのが一般的かと思いますが、私はいきなり2級から挑戦しました。そして1級を取得して、最後に3級を受験するという少し変わった受験歴を経ています。(柔軟に受験資格を選択できるのが日商簿記検定の良さの1つでもありますが)

2級の合格証書が3枚!?

表題で!?になったかもしれませんが、私は日商簿記検定2級を3回受験して合格しています。

(決して日商簿記検定2級マニアではありません。)

これもそれぞれ理由があるのですが、3回目に関しては簿記の講師をするにあたって自分のブランクを埋めるために受験したものなので、受験生として受験して合格したのは2回です。

1回目の受験の時は上述したように3級受験経験も無く、いきなりの2級の挑戦だったので簿記の基礎的な知識が定着しきれていない状態で試験に臨むことになりました。

そして試験に臨んだ結果は「まさかの合格!」でした。案の定点数は合格点ギリギリ(74点くらいだったと記憶しています)でしたが、感覚としては「これで合格していいの?」という感じでした。

合格までの勉強時間としても200時間程度でした。これは一般的に目安とされている2級の学習時間の半分程度です。

普通合格したら喜んで次にステップアップという流れになると思いますが、私は税理士試験を見据えて考えていたので「この程度の知識で進むとこの先が不安だ」と思いました。

なので結果的に、すぐに1級に進むことはせずに再度2級に挑戦することを決めました。

この時は1度勉強しているからといって流して勉強するのではなく、本当に初学のつもりで丁寧に勉強し直しました。

勉強時間も最初と同程度それ以上かけましたので、結局500時間程度かけて2級をパスしました(点数は98点)

今思えばこの選択(再度勉強し直し)をしていなかったら、今の自分はなかったかもしれないと思うぐらい簿記の知識の土台を叩き直すことに繋がりました。

1級は想像以上のボリュームと難易度の高さ

2級の2度の学習を終えてすぐに1級の学習に取り組んだのですが、まず驚いたのが圧倒的な学習量です。

当時の私の心境としては「これが挑戦しようとしている試験の受験資格!?」でした。

1級は学習専念時期だったというのもありましたが、学習時間は1日最低でも10時間を超えていました。

こんなところで挫けるわけにはいかないと自分に鞭を打ちながら勉強に励みました。

そしてテキストやトレーニング(問題演習)をなんとかやり終えて、次にやってきたのは直前対策です。

直前対策では本試験さながらの問題演習(答練)と過去問題を1日中解き続けます。ここで次に追い討ちをかけられたのが、問題出題量と難易度です。

直前対策までに問題演習は5回転ほどしていました。演習量は周りの人一倍はやっていた自信があったので、それなりに良い点が取れるものと思い込んでいました。

しかしその自信とは裏腹に40点も取れませんでした。この点を見た瞬間は流石に挫けそうでした。

そこから試験まで約1ヶ月間、危機感を感じてさらにギアを上げてひたすら勉強をしました。

この時の睡眠時間は毎日3時間。勉強時間は最低15時間以上、多い日は20時間ぐらいするときもありました。

食事しながら勉強やテキスト片手に移動が当たり前だったので、睡眠時間以外はほとんど勉強に費やしていました。

夢の中でも勉強していることが度々あったので、本当に気が休まらない毎日でした。

思い返すと10代ということもあったので、有り余った体力と気力でただ目の前の試験にぶつかっていったような感じでした。

最終的にはテキストの何ページにこの論点が書いてあるとか、問題集の解答をほとんど覚えてしまうほど解き込みました。

合格した時の点数は88点(商業簿記24点、会計学25点、工業簿記24点、原価計算15点)合格までに要した時間は約1,000時間でした。

この1級は10代の私にとって、会計の知識はもちろんそうですが精神的にも鍛えられた人生で初めての大きな壁になってくれました。(当時は本当に嫌になりそうなこともありましたが、今では良い思い出です)

最後の3級はネット試験で挑戦

3級に関しては講師もしていることもあり、勉強もしているし本試験の傾向対策もしているにも関わらず、受験するまでには至りませんでした。

かし、令和2年からネット試験が導入されたことにより、教える側も経験しておかなくてはいけないと感じると同時に3級を受験する丁度良いタイミングとも思ったので、受験することにしました。

やるからには本気でやりたいと思ったので、自身に「30分で満点合格」を目標に掲げて勉強に取り組みました。試験日も自分で決められるので受けると決めた10日後にしました。

このような状況のため、改めて3級の内容を学習し直すことはする必要ありませんでしたので参考にはならないと思いますが、勉強時間は満点対策とネット対策込みで20時間程度でした。

今まで記述しか経験してこなかったので最初は抵抗がありましたが、何度か練習すると問題無く対応は出来ました。

結果的には満点合格はできましたが試験時間は32分使ったので、目標より少しオーバーしてしまいましたが、厳しめの目標を立てることで甘えることなく、しっかりネット試験の対策ができました。その経験が今でも講義で活きています。

以前ネット試験のことを記事をしていますので、気になる方は以下のリンクから読んでみてください。【簿記検定】記述形式とネット形式どっちにする?

簿記検定=今の自分の土台

改めて思うと私が簿記に出会ってから人生の半分以上簿記に携わっていることになります。

税理士試験で簿記資格が必要だったからというのもありましたが、いま税理士としてお仕事をさせていただいていて、この知識は必要不可欠ですし無くてはならない存在です。

本気で勉強して本当に良かったと改めて思います。

今見てくださっている簿記検定の勉強をしている方、これから勉強しようと考えている方へ、これからも参考になるような記事を書いていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは、また次回。

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