【税理士試験 相続税法】理論問題の時間配分と解答手順・優先順位の決め方【理論編#1】

今回は相続税法の理論問題はどのように解いていくか。

解答用紙に理論を解答する前から合格するためにやるべきとはたくさんあります。

解き始める前に確認すべきことや注意するべきことを中心にまとめていければと思います。

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目次

出題形式によって解答順序を考える

理論問題は2題出題されます。

出題内容もそうですが、出題形式も異なっていますので、まず出題された2題がどのような形式なのかで区分していきます。

出題形式というのは大きく分けて3種類

  1. 個別問題
  2. 応用問題
  3. 事例問題

受講している専門校によって名称とイメージが異なっているかもしれません(ちなみに私はTAC生だったので、TACに寄った表現になってます)

まず個別問題は覚えた理論マスター(大原だったら理論サブノート)の規定のそのままの解答が求められるような出題形式です。

問「相続税の納税義務者」を説明してください

みたいな感じです。理論マスターの最初に覚えたあの納税義務者の規定をひたすら書き連ねるような解答になります。

次に応用問題ですが、これは1つの問題で複数の解答の柱(規定)を列挙して解答するような出題形式です。

問 相続税法で配偶者間で財産移転が行われた場合に関連する規定の概要を説明しなさい

そうすると理論マスターの1冊の中で配偶者に関連する規定を思い浮かべて、該当する規定を列挙して解答するようになります。

  1. 配偶者の税額軽減
  2. 贈与税の配偶者控除
  3. 特定贈与財産の生前贈与加算の不適用
  4. 配偶者居住権

以上でしょうか(解答が漏れてたらごめんなさい)

個別問題に比べて解答量が多くなり、問題を読み取って解答する箇所も慎重に検討する必要が出てきます。

最後に事例理論は、具体的な日付や想定された経済取引が問題文にされて、そのケースで考えられた問いがいくつか投げられかけるので、それに対して的確な解答をするという形式です。

事例問題は問題量がとにかく多く、長いです(なので個別問題や応用問題みたいに参考例は出しません。大変なので…)

事例問題は記述量もそれなりにありますが、問題を読み取る時間が個別問題や応用問題に比べて多くなってきます。

このように、個別問題・応用問題・事例問題 で異なる形式で出題された場合、時間を投下する箇所が変わってきます。

それによって時間配分やどちらから解答するかも変わってきますので、まずは出題形式がどれに該当するのか。

まずこの辺りを最初に把握する必要があると思っています。

1題あたり20分から25分が解答に充てられる時間

試験時間としては120分あるわけですが、合格するためには理論問題だけでなく、計算問題も含めて満遍なく解答しなければなりません。

そうなるとバランス良く解答するために、ある程度時間も振り分ける必要が出てくるのですが、理論問題に充てられる時間の限度は個人的に50分が限度かなと考えています。

50分を超えてしまうと残りの時間では、計算問題が十分に(合格点を確保する程度)解答することが難しくなる印象があります。

特別に速く解答する自信がある人は別ですが、私に関しては特別に書くのが速かったり計算が異常に速かったわけでもなかったので、一般的な解答時間は必要でした。

逆算すると50分がギリギリと考えて、それは超えないように時間配分も考えていました。

理想は45分程度で収められたらベストと思っていました。

早く仕上がるに越したことはありません。

そうなると理論問題は2題出題されるので1題あたりに充てられる時間は20分から25分程度になります。

私は上述した個別問題・応用問題・事例問題の3種類で大体の所要時間の目安を決めていました。

  • 個別問題→20分はかけたくない
  • 応用問題→20分は仕方ないけど25分はかけたくない
  • 事例問題→25分を覚悟

アバウトな表現になってしまってすみません。

解き始める最初はこんな感じでざっくりと決めていました。

細かな時間は実際解いてみないとわからないので。

解答しながら思いの外時間の想定が変わりそうだったら解答量を微調整したりすることもあります。

この辺りに関しては、また次回以降に触れていければと思っています。

個別問題はスピード勝負。時間の限り一気に書いてしまいます。

思考よりスピードが重視されます。3種類の中では一番早く終わらせたい出題形式です。

応用問題は問題文としてはそこまで長いわけでは無いのですが、解答に時間がかかります。

複数の規定を【選択列挙】【記述精度(優先順位)の選択】【記述】 の3要素をスピーディーにこなさなければなりません。

個別問題より考えたり選択する時間が必要なので、応用問題の方が時間を費やしてしまいます。

問題によっては事例問題より多くなることも考えられますので、その辺りも頭に入れておく必要があります。

最後に事例問題。

とにかく問題文が多く、長いです。この事例形式は最初の読み取り精度が解答の精度に直結します。

時間が無いからといって慌てて読み取って解答をしてしまうと、的確な解答ができず、的外れな解答をしてしまうことも考えられます。

私は事例問題は時間がかかって仕方ないものだと考えています。

「早く終わらせなければ」の焦りが、解答精度の悪化を招く恐れがあるので、一番慎重にならなければなりません。

とにかく合格点を取るために的確で無駄の無い解答をするためには、的確な問題文の読み取りが必要不可欠です。

最初の問題文を慌てずゆっくりとしっかりと読む必要があります。

文字にすると簡単そうなのですが、これが本当に難しいです。

私も苦戦しました。

時間に追われていると、とにかく焦ります。本試験だと尚更です。

事例問題は日頃から時間を意識して解答する訓練をしておいた方が良いと、強く思います。

問題を読むときはとにかく落ち着いて読み取って、解答する時は勢いよく記述する

事例問題のコツを一言で表すと、こんなイメージです。

落ち着いて読み取る時間が必要だからこそ、事例問題に当たってしまった時は時間がかかるもの(25分を覚悟)と自分に言い聞かせて、変に慌てないように解答するように心がけていました。

先に時間がかかるものを終わらせるか、後にするか

出題形式や問題内容の確認ができたら本格的に解答に着手していくわけですが、時間がかかりそうだなと思われる問題を先にするか後にするかを考えることもあると思います。

こればかりはどちらが正解というものもないのですが、私は時間がかかりそうな問題は後にしていました。

例えば問1が事例問題で問2が個別問題だったら、私は問2の個別問題から先に片付けてしまいます。

税理士試験は競争試験という特徴もあるので、周りが確実に得点する箇所は自分も確実に得点したいところ。

個別問題は得点源になり得る(得点しなければならない)ので、先におさえておきたいと考えていました。

身体的なところでもあるのですが、個別問題のようにずっと書きっぱなしだとペンを握っている腕の疲労がかなり蓄積されます。

まだ腕が元気なうちにスピードが求められる個別問題は最初に終わらせておきたい気持ちもありました。

問2の個別問題で頑張って書いて、終わったら問1の事例問題に戻るわけですが、事例問題の最初は読み取りの時間が出てくるはずです。

なのですぐには手を動かさないので、その間で手を休憩させるようにと考えていました。

作戦といったら大袈裟ですが、そのように戦略を立てるのも大切かと思います。

今回は、理論問題に取り掛かる最初の優先順位や時間配分を中心に書いてみました。

次は進んで、解答(記述)する上での注意点を中心にまとめていけたらなと考えています。

それでは、また次回。

↓次を読む↓

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