【重要】本試験の雰囲気を体感するためにも、過去問題は必ず解いておくべき

税理士試験の受験生の多くは専門校に通いながら受験勉強をしていると思います。

税理士講座のカリキュラムも各専門校によっても異なると思いますが、カリキュラム内では「過去問題を解く」という時間は無いのではないでしょうか。

そうするとカリキュラム通りに進めていくとなると必然的に過去問題を解く機会が無いということになってしまいます。

もちろん各専門校が作成している答練(答案練習)の問題内に過去問題を踏襲して改題として作成しているので、それをしっかり解いていれば過去の対策もできているということにはなります。

しかし、それで対策できているのは「過去問題の解法(解き方)」です。

当然ながら問題を解くためには

  1. 問題を読み解く
  2. 問題を解く

ように進めていかなければなりません。2•の問題の解き方はその答練を通してカバーできると思いますが、1•の問題を読み解くのはどうでしょうか。

私個人的には、答練と過去問題は問題の読み取りやすさが大きく異なると感じています。

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目次

過去問題を解く意味

問題の解き方に関しては専門校が作成されている答練をしっかり学習すれば問題なく合格できるだけの実力は身に付けられます。

しかし問題を適切に読み解かなければ身に付けたその実力を発揮することができません。

専門校が作成されている答練は「問題がとても綺麗」です。

表現が適切で無いかもしれませんが、綺麗というのは問題文としてはもちろんのこと、作り込まれているので不備も少ないですし言い回しもわかりやすく解答に結びつけやすい印象です。

カリキュラム内でのみの学習だとその答練が中心となり、綺麗な問題でしか練習ができないということです。

では実際の本試験問題はどうかというと、少なからず専門校が作ったものでは無いので問題の雰囲気が全く異なります。

これだけでも結構な違いを感じられるはずです。

同じ解答にはずなのに、問題文の言い回しだったり表現で解答が全く思い付かないということも十分考えられます。

これではせっかく身に付けた「問題を解く」という実力を十分に発揮する事ができません。

よくアウトプットの練習をするとなると、問題を解くことだけに意識が向きがちですが、それ以前の問題を適切に読み解く事を忘れてはいけません。

この練習も含めてアウトプットです。

過去問題は、本試験の独特な問題文の雰囲気に慣れるための重要な勉強だと思っています。

過去問題を解くタイミングは直前期あたりから

では実際に過去問題を解くにあたって、いつぐらいから着手すればよいかですが、

受験経験がある人はいつでも良いと思っています。

初学の人は直前期に入ってからが良いのではないかと思います。

直前期は5月あたりぐらいからを指します。それ以前となると初学の場合はまだ基礎も固まっていない状態だと思うので、まず基礎学力を固めるのが先決です。

ちなみに私は毎年6月に全国模試が開催されるのですが、その前に1回転(過去5年分)と本試験の約2週間前に1回転するように学習スケジュールを組んでいました。

直前期はカリキュラムの答練も頻繁にありましたので、結構大変だった記憶があります。

が、合格するためにはやるしかありませんでした。

解く時は必ず本試験を想定する

過去問題を解く時は本試験を想定して必ず時間を計りましょう。

そうすることで、本試験の焦りの中で本試験独特の問題を体感できて取捨選択の練習もできます。

「ここは得点すべき論点だ」とか「後回しにする論点だ」とか、いつもの答練の時とはまた違った感覚で新たな気付きも出てきます。

それを今後の残りの期間での答練で実践と修正を繰り返して、本試験での立ち回り方を確立させておくと本番でも冷静に焦らず問題に立ち向かえると思います。

それをやっていないと、本試験の本番で急に出来ることはありません。

本番で実力を最大限発揮するためには、日々の学習でどこまで想定して対策するかに尽きます。

過去問題を解くことまで考えてなかった方は、自身の学習計画に組み込んでみてはいかがでしょうか。

それでは、また次回。

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