全体の受験生のおそらく8割9割が理論から先に解いていると思います。
問題の順番も理論から始まるということもあるので、それがスタンダードになっていると思います。
私はどちらから解いていたかというと両方経験しました。
具体的にいうと、法人税法と消費税法は計算から解いてその後理論を解いていました。
相続税法は当初は法人税法と消費税法に倣って計算から解いていたのですが、最後の合格の年は理論を最初に解くようにしました。
私が計算から解いていたというのは、理論→計算の順に解いて失敗してしまったことが大きな理由となります。
そのように特別に不満に感じることがなければ理論→計算の順番で良いと思います。
どちらが正解というのはありません。
自分に合っている方を選ぶ。それに尽きます。
私が両方経験してきて、それぞれ感じたことをまとめていきます。
もし参考になることがありましたら、自身の解法に取り入れていただければと思います。
時間に追われてケアレスミスの連発
法人税法を解いていた最初の頃はスタンダードに理論→計算の順番で解いていました。
私は法人税法を3回目でやっと合格できたのですが、2回目の受験の時に大きな失敗をしてしまいました。
それが、理論を書きすぎて計算の時間が足らなくなったことです。
理論が当時の私が得意としてた論点ががっつり出題されました。
それにハマってしまって理論に充てられる当初の予定より時間を超えてしまって、計算に充てられる時間を圧迫してしまうというミスをしてしまいました。
しかもその年の計算問題は、後半に簡単な基礎論点が集中している問題構成になっていました。
時間に追われて慌てた状態で最後のその簡単な基礎論点が集中している問題に取り掛かったのですが、案の定ケアレスミスの連発。
結果も不合格ということを経験しました。
それがきっかけで対策を考えた結果、思い切って理論と計算の解く順番を入れ替える決断をしました。
これが思いの外功を奏することになり、次年の法人税法と消費税法を立て続けに合格することができました。
計算を先にすることで、時間の焦りからくるケアレスミスの防止、取るべきところをしっかり得点を確保する。
残りの理論は時間の限りがあるので、書きすぎず的確に解答をまとめる。
2年目の失敗を完全にカバーすることができました。
頭に入っている理論をとにかく早く書き出したいから理論を先に解きたい気持ちもなくも無いですが、
実際に後回しにしたところで理論が頭から抜けるようなことはありませんでした。
合格レベルに達している状態で臨んでいることが前提ですが、その部分を心配する必要はないかなと思っています。
どちらかというと、理論と計算をバランス良く解答できる方を選ぶようにした方が良いです。
最後の相続税法の合格年だけ順番を戻す
そんな感じで私自身は計算→理論の解き方がベストだと思って最後の相続税法まで進みました。
しかし、最後の科目になって結果に苦しむことになりました。
ラスト1科目というところで、なかなか結果が出ない年が続きました。
もちろん解き方が悪いからというのだけが原因ではありません。
しかしこの悪い流れを断ち切りたいと考えて、このタイミングで色々と一新しようと考えました。
そこでまず変えたのが、解く順番でした。
良い結果を出してきた計算→理論の順番を反対にして、元に戻しました。
私自身もこのタイミングで戻すと「調子が狂うかな」と心配しましたが、そもそも結果が出てない時点で調子も何もありませんので、思い切って変えました。
実際どうだったかというと、そんなに違和感なく戻せました。
というのも理論を後にしていたことで限られた時間内で的確にまとめる意識が身についていたので、前回の失敗のような書きすぎて時間を圧迫するということは起こりませんでした。
無事この年で相続税法も合格することができました。
何か思うことがあるのなら順番を変えてみるのもあり
不満がないのに無理に解く順番を変えるまでする必要はないと思います。
しかし、今の解き方に不安があったり私のように過去の試験で失敗して改善の余地があるのなら試してみる価値はあるのかなと思います。
自分に合った解き方ができればどちらでも合格できます。
実際にしていますので大丈夫です。
本試験までに答練の機会がまだまだあると思います。
そこでやってみて自分はどっちが合っているか知っておくのも良いと思います。
試してみた結果、今まで通りが良いのなら迷うことなく今まで通りのやり方を徹底すれば良いだけです。
もしかすると思いの外、試した結果が良かったと思える新たな発見になるかもしれません。
それでは、また次回。
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