「本番では100%の力を出し切って合格します!」
本試験では可能な限り100%の力を出し切れるように試験に合わせて学習スケジュールを調整したり体のコンディションを調整したりします。
ただ、普段から「100%の力を出し切って試験に合格する」事を前提にした調整では少し危ないような気がしています。
学習面では「仮に100%の力を発揮できなくても合格できるぐらいのレベルを普段から目指して学習に取り組むべき」だと思っています。
実際にそこまで到達するのは簡単なことではないですが、意識するだけでも普段の勉強に対する姿勢も変わってくるかと思います。
解く回数がより増えたり、より問題を深く理解するようになったりと勉強に向き合うレベルがグッと引き上がり、それが積み重なって自分の能力を引き上げてくれるようになってきます。
その状態で本試験で仮に100%の力を出しきれなかったとしても、十分合格レベルに達していた。なんてこともあります。
少しでも自分の合格可能性を引き上げるためには、普段の学習レベルをより高くするように意識して勉強に取り組むことが大切かなと思います。
合格ラインで満足しない
普段の学習では演習問題や模擬問題の点で一喜一憂することも多いかと思います。
周りに受験仲間がいると、その点を競って切磋琢磨されている受験生も多いです。
普段の学習におけるその点という結果は、自分の今の立ち位置を知る指標にしか過ぎません。
大切なことは本試験で合格点を獲ること。
毎回その結果如何でモチベーションを振り回され過ぎないようにしておきましょう。
仮に合格ラインが80点の中、90点獲れて周りの受験生にも勝っているという状況だとしても、満足はできません。
90点得点できている事実を確認して、10点失点している事実を受け入れ、それを分析していく。
中には得点できているけれど、理解不十分のところもあるかもしれません。
そういったところを1つずつ見直して本試験では、どのような状況でも得点できるように対策を繰り返す。
その積み重ねしかありません。
合格可能性を高める
税理士試験では上位約10%の競争試験なので、ついつい10%のラインだけを意識してしまいがちです。
10%付近を意識して普段の学習をしていると、100%の実力が発揮できてやっとその合格ラインに乗ることができるということになります。
合格可能性を高めるためには合格ラインに執着せず、より上を意識して普段から勉強する必要があります。
仮に自分が本番で100%の実力が出せなかったとしても合格レベルに達している状態まで持っていくことが理想です。
そこに近づけば近づくほど合格可能性が高まっていきます。
私自身税理士試験の勉強をしていた時は、普段の演習問題で採点して返却されると上位何%と人数が載った結果表が公表されていました。
同じ問題を解いて全力を尽くした結果でも、まだ上にいるとなると悔しいものです。
その結果を確認して自分の解答用紙を分析して、どの部分が原因でこの結果になっているのだろうかといつも考えていました。
- どうすれば上の人たちに勝てるか。
- どこを正答すべきだったか。
- 問題の取捨選択を間違っていないか。
- 何が原因でミスが生じたのか。など
とにかく上にいく意識をしていました。
自分でラインを決めることなく限りなく上位を目指すことで、本番の合格可能性を高めるように1回1回の問題演習に取り組んでいました。
本番は普段の練習以上のことはできない
勉強に限らずですが、普段できないことが本番で急にできるようになることはありません。
普段できていることが本番でどれぐらい発揮できるか。
なので、普段の勉強では可能な限り対策を練って本番に臨む必要があります。
その意識を持って勉強に取り組んでいれば、自然と合格ラインを超えられるぐらいの実力が身に付いているかと思います。
何より自分に自信が付いてきます。
「これだけやったんだから絶対大丈夫!」
「何でも来い!」
この気持ちの余裕を感じられるだけでも、本番での良いパフォーマンスに繋がります。
自信が無いと、
「この問題が出たらどうしよう…」
「ミスしてしまったらどうしよう…」
この精神状態では、合格ラインに達する実力があっても十分発揮できずに終わってしまう可能性があります。
本番でそういったことにならないように。
「この問題が出たらどうしよう…」という不安があるなら、不安が消えるまで徹底的にその問題を対策する。
「ミスしてしまったらどうしよう…」という不安があるなら、自分のミスの傾向を調べて対策する。
合格はそういったことを一つ一つ乗り越えた先に得られる結果だと思っています。
それでは、また次回。
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