試験勉強をはじめ、勉強方法を「独学」でするか「通学」にするかでまず考えるケースがあると思います。
「独学」は文字通り、一人で勉強を進めること。
「通学」は学校や専門校に通って、講義を受講して講師の力を借りて勉強を進めることです(「通信」も含まれます)
合格までの道のりは迷路みたいなもの
私自身、試験勉強をずっとしてきましたし、講師もしてきました。
それらを通じて思ったことが、試験勉強の合格までの道のりは迷路みたいだなと。
試験合格を目指して勉強を開始することを決意したら、その試験の迷路のスタート地点に立つようなものです。
手ぶらではその迷路(試験勉強)に立ち向かうことはできないので、テキストや問題集の教材を調達するはずです。
その教材が迷路の地図みたいなもので、それを頼りに進んで行く(勉強する)ようになります。
そこで誰かの力を借りながら進むか、自分の力でのみ進むかの選択をすることになります。
独学は迷路で迷ったり進んだりを手探りで探していくようなもの
独学は良くも悪くも一人なので勉強するかしないか(迷路を進むか止まるか)、駆け抜けるかゆっくり歩きながら進むのかも自分の意思で選択しなければなりませんし、道に迷った時も左にいくか右に行くかを自分で選択しなければなりません。
その自由さがメリットにもデメリットにもなり得るため「独学」か「通学」かの選択で悩む部分になり得ます。
地図(教材)があったとしても経験したことが無い迷路なので当然ながら道に迷います。
迷った時にどっちに進むのかも自分で判断する必要があるので、時には間違った方の道を選択してしてしまって、進んでいると行き止まってしまう事もあるでしょう。
そこで歩いてきた道を戻って、反対の方の道を進んで、少しずつ前進していく必要があります。
何から何まで手探りになります。
したがって難易度が高い試験になればなるほど、この部分で労力も時間もかかってしまい、躓いてしまう事が考えられます。
誰も助けてくれず、次第に歩みが止まりがちになってしまい、進むのを諦めてしまう(挫折)ことも最悪の場合、考えられます。
この辺りを乗り越えられる自信がある、自分で突き進む覚悟がある場合は、あとはやり方次第なので「独学」でも試験勉強を前向きに進められると思います。
講師は合格までの迷路の道順や効率の良い抜け方を教えてくれる
「通学」すると、その試験に精通した講師がいます。
講師は試験勉強という迷路の案内人のようなもの。
教材を使ってどのように進めばいいか、進む方向もアドバイスしてくれます。
自分が独学で勉強を進めても合格を経験した事がないので、道中は正しい進み方かどうかはわかりません。
それとは違って講師は合格(迷路の出口の在処)を知っているので、的確な案内をしてくれるわけです。
それに従って日々の勉強に取り組んでいけば、自然と合格に近づいていくのが「通学」の良さでしょう。
今では通学のみならず、通信学習も普及して質の高い講義がどこにいても受講できます。
学校に通わないという意味では「独学」に近いけれど、講座は「通学」と遜色ないように受講できる丁度間の立ち位置が「通信」のスタイルです。
まさに私の税理士試験の後半はそのような学習スタイルでした。
あと、講師以外にも合格体験者の声を聞くのも良いと思っています。
合格体験者はまさに自分が挑戦している迷路を攻略した先駆者のような存在ですから、自分にとって貴重な意見や感想が多いものです。
それに刺激が受けられるので、モチベーションも高くなります。
私も受験生の時は合格体験者の声を積極的に聞いて自身の学習の参考にしていました。
それこそ対談する機会は作れなくとも、SNSやブログなどのコミニュケーションツールで発信している方もたくさんいらっしゃいます。
これらから情報を取り入れて、今の自分になかった考え方や勉強の方法など、参考になることを自分の受験勉強に活かす事も大切な勉強だと思っています。
自分の中での時間と予算でどっちを選択するか
「独学」にすれば全て自分次第なので、自由だし費用面は抑えられます。
しかしその反面、手探りの労力や時間。モチベーションの維持で気を使う事が多くなるでしょう。
「通学」にすれば迷路の案内人の講師がついているので、手探りの労力や時間は減るはずです。
それに自分が諦めない限り、心強い味方が合格まで付いてきてくれます。
その反面、費用はかかります。
試験勉強は自分自身のことなので「独学」にするか「通学」にするかは、両方を検討して最後は自分で決めなければなりません。
合格を目指して勉強するのであれば、相当の覚悟はどちらにしても必要になってきます。
楽な方を選ぶというものではありませんから。
自分の現状や計画(時間・予算)を把握した上で、どちらが今の自分に合っているかを選択する。
周りの意見を聞いて参考にするのも一つです。
特に最初は経験がなければ選び方もわからないので。
が、周りの意見に合わせすぎて納得しないまま無難な方を選ぶのではなく、例え自分の考えと周りの意見が違っていたとしても、最後は自分が納得する方を選ぶようにした方が良いと思います。
だって自分のためにこれから頑張ることですからね。
それに合格さえしてしまえば、後に振り返ってどっちを選択していたとしても「良かった。私の選択は間違ってなかった」と思えるものなので。
合格するために、後悔の無い納得いく学習スタイルを選択しましょう。
それでは、また次回。
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