この長丁場の試験を突破するのに、必要な要素はなんでしょうか。
- 頭の回転
- 書くスピード
- 理解力
- 解答テクニック
どれもあるに越したことはないのでしょうが、別に無くてもなんとかなります。
それよりも、
諦めの悪さ
試験直前になるといろんな不安が押し寄せてきます。
最後は気持ちの強さとラストスパートの勢いがものを言います。
試験が終わるまで諦めずに駆け抜けること。
これが一番大事です。
唯一自信持って言えること
「諦めが悪い」のは一般的に聞くとマイナスイメージに捉えられることもあるでしょうか。
私は少なくとも、この諦めの悪さがなければこの試験を突破することはできなかったでしょう。
思い返せば「よくあの状況で諦めなかったな〜」と自分で不思議に思うぐらい、大変な時期もありました。
1年間娯楽もほとんど捨てて勉強に捧げ、結果1科目も合格できなかった年もありました。
仕事や慣れない環境で勉強する時間もなかなか確保できず、満足に勉強できない年もありました。
全部投げ捨てて辞めてやろうかと思うぐらい辛い時期もありましたが、それでも1日も止めることなくコツコツ積み重ねてきました。
突き返されては立ち上がって、また前に進んで。その繰り返し。
どんな状況でも諦めず歩き続けていたら、いつの間にかとんでもない高いところまで歩いてきたような感覚です。
当時の先輩方から口を揃えてこう言われていました。
「諦めなかったら合格よ」
受験生だった頃は言葉は分かれど素直に受け止められない自分がいました。
が、自分がその立場になって本当に心からそう思います。
嘘ではなかったです。
なので、私も自信を持って言えます。
「最後まで諦めさえしなければ、合格できる」
最後と思って勉強できているか
長年時間をかけて試験に挑戦していると、勉強すること自体が「当たり前」になります。
この「当たり前」が良くも悪くもなってしまいます。
今やっている勉強。本気で今回終わらせる気持ちで取り組めているか。
「今年ダメならまた来年もあるし…」
それだと今の勉強に本気で取り組めないのはもとより、仮に来年になってもまた同じことを考えるでしょう。
勉強を続けられたとしても惰性になってしまいます。これが危険なところ。
絶対ということではありませんが、合格から遠のいてしまう可能性が高くなります。
この長丁場の試験は合格できるまで続けられるという良い所がある一面、その分自分の大事な時間を使っているという意識が年々薄くなってしまいます。
結果抜きにして、今の自分の過ごし方で後悔しないかどうか。
少しでも後悔しそうと思うのであれば、今この瞬間から切り替えましょう。
コツコツ型でも最後は追い込み型になる
勉強のタイプでよく分類されるのが、
- 最後に一気に追い上げる追い込み型
- 毎日少しずつ一定のペースで積み重ねていくコツコツ型
私はどっちのタイプかというと、コツコツ型です。
が、試験直前は追い込み型になります。
普段コツコツ型の私も、試験直前はギアを上げてフルパワーで本番まで駆け抜けます。
試験直前と言っても1ヶ月前から2週間前までに徐々にギアを上げて最後の2週間は全力で、みたいな感じです。
税理士試験の周りの受験生を見ていると、最後の追い上げが本当に尋常でないぐらい一気に実力を伸ばしてきます。
それこそ本試験数ヶ月前に実施される全国模試の結果をひっくり返すほどです。
コツコツやっていたとしても、最後で一気に追い抜かれてしまってあと一歩及ばず。という可能性も十分あり得ます。
なので、最後は周りに負けないぐらい自分も引き上げなければなりません。
生活の優先順位も勉強が最優先。この時期は仕事も残業せずにすぐに勉強です。
この時期だけは周りに迷惑かけますが「今だけすみません」と思いながら。
体調管理も徹底します。睡眠時間や食事にも気を配ります。
追い込みというのは勉強はもちろんのことですが、意識を本番に合わせて高めていくといった方がしっくりきます。
ここから1日の重みが大きいですからね。少しばかりも無駄にできません。
今までコツコツ勉強して蓄えてきた知識が急激に伸びる時期です。
焦り、緊張、不安も日に日に高まってきますが、それが原動力になります。
残り限りある時間を、後悔のないように。
最後の最後まで足掻いてやりましょう。
それでは、また次回。
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