試験勉強をしているとどうしても、論点ごとに得意不得意が出てきます。
得意な論点は前向きに勉強できるし、得点にも繋がって楽しいものです。
不得意、苦手論点が出てくると気が重くなるし、勉強するのもなかなか気が進まないもの。
しかし合格を勝ち取るためには、苦手な論点にも立ち向かっていかねばなりません。
苦手論点は自分の伸び代
受験生の時に当時の講師からよく言われていたことが、
「好き嫌いせずに解けるようになりましょう」
まるで「好き嫌いせずに食べましょう」のように親から小さい子供に言われているみたいでした。
まさにその通りだなと。
苦手意識がある論点や不得意な論点がわかっているということは自分の伸び代がはっきりわかっているということにも言い換えられます。
その部分を徹底して着手していけば必ず成績は伸びるはずです。
私は苦手論点は全てリストアップしていました。
ついつい気が重くなって復習を後回しにしがちですが、放っておいてもいつまで経ってもできるようにはなりません。
どこかで腰を据えてじっくり取り掛かる時間を作ってみてはいかがでしょうか。
1つの苦手論点だけに1日の勉強時間を思い切って使ってみても良いと思います。
私も実際に苦手と感じている論点に関しては、そのぐらい集中的にしていました。
中途半端にサラッと手を付けてもイマイチ納得しないまま、根本的に解決しないままになってしまいます。
そうなるぐらいだったら思い切って時間を使った方が良いと思っていました。
最初の基礎から戻ってみてテキストを読み込んでみて、問題集の基礎問題から解いてみて、ちょっとずつ理解を深めていきます。
今までは断片的にしか理解できていなかったものを、時間をかけて知識を繋げていきます。
そこから定期的な復習を重ねて、弱点を克服するようにしていました。
苦手論点が減れば点数も安定する
受験勉強をしていた頃を思い返してみると、苦手論点で悩みがあった時は点数の波が激しかったように思います。
苦手論点を完全にゼロにするのは難しいかもしれませんが、1つでも減らせるように対策を進めていく必要があります。
苦手論点というより、苦手「意識がある」論点といった方がしっくりきますね。
個人的な感覚として、ほとんどの原因が対策不足・勉強不足が起因していることが多いような気がします。
どこかのタイミングで思い切って時間をとって集中的に勉強していくと、徐々にわからなかった部分や不安な箇所が減っていくはずです。
そうなっていくと自然と苦手意識が無くなっていき「前よりできるかも」と思い始める瞬間があらわれます。
だんだんと問題演習でも前までは得点できなかったところが、正答できるようになってくると自信がついてきます。
当然ながらいつも失点していた箇所が得点できるようになるので、成績も徐々に安定してきて点数も上がってきます。
実感できるほど急激に点数が上がったりするわけではないので徐々にではありますが、苦手論点が減った分着実に点数は上がってきますし、安定してくるはずです。
苦手論点が次第に得意論点にもなり得る
試験勉強を振り返ってみて思うのが、最終的に得意論点になっているものはすべて最初は苦手論点でした。
なんでそんなことになったのかというと、苦手を克服するために徹底して勉強したからだと思っています。
元々苦手意識がない論点、得意な論点はさほど意識するまでもなく、必要十分に対策をしていたので最後まで安定していました。
苦手意識があったところは、それらに比にならないぐらい時間を費やして徹底して復習・対策をしていました。
どの論点よりもテキストを読み込み、問題を解きこみ、考え込みを繰り返していると、自然と詳しくなってくるものです。
次第に得意と感じるまでに仕上がっていました。
どこまで仕上げるかは全体的な学習量や費やせる時間でも人それぞれ差がでてくると思います。
「この論点のこの部分だけはしっかり対策をしておこう」
このように論点ごとに強弱をつけながら対策をすることも大切です。
私自身合格した年の心境としては「この論点が出たら嫌だな…」と感じる部分は思いつく限りではありますが、ありませんでした。
「どっからでもなんでもかかってこい」
そんな心境でした。
といっても、全ての論点を100%カバーしていたわけではありません。
重要性や出題傾向を考えながら強弱をつけて対策をしていました。
こういう心境になったのも仮に「弱」の部分が出題されたとしても、合格点を確保するために必要な解答はできる自信があったからだと思います。
合格のコツは好き嫌いなく満遍なくできること
「合格のコツは」と聞かれたら、苦手論点を極力少なくすることというのが一つ挙がってきます。
それこそ「好き嫌いせず食べましょう」ですね。
もちろん「この論点が出れば高得点を取れる自信がある!」というように自分の強みを持っておくことも大事です。
それと同じぐらいに自分の弱点にも目を向けなければなりません。
「この論点が本試験に出たら嫌だな…」と感じる箇所は極力減らすことも考えておかなければなりません。
試験は1発勝負。
税理士試験ともなると1年に1回の大勝負なので、合否を左右するほどの不得意論点を当日まで持っていくことがないように、苦手意識がある論点は無くすようにしたいものです。
苦手論点が減る⇒点数が安定(上昇)する⇒合格点に達する可能性が高くなる
パッと思いつかなくとも苦手な部分って意外なところに潜んでいたりします。
問題を解いていて「ここ苦手なのかもしれないな〜」と今更ながら気が付くこともあります。
そのままスルーしてしまうと、忘れて対策されずに本試験を迎えてしまいます。
苦手なところは漏れなく把握するためにも、気が付いたらすぐにメモしておいた方が良いと思います。
そういうところに限って本試験でズバリ出題される、なんてことも考えられます。
本番で後悔することのないように苦手論点からは目を背けず、しっかり向き合って日頃の勉強に落とし込んでいきましょう。
それでは、また次回。
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