仕事で人に会えば「若い税理士さんだね」と言われることがありますが、遡れば税理士という職業を知って資格に挑戦したのが20歳の時。
今となっては、比較的早い段階で税理士という職業を知って、このような難関資格に挑戦できる環境に飛び込めて良かったと思っています。
時間と体力「だけ」はある
僕の場合は試験に挑戦を始めた当初は学生だったこともあり、社会人に比べると時間は比較的あったほうだと思います。
それと若いので体力も。
逆にこの2つしかありませんでした。
決して地頭が良いわけでもありませんし、特別秀でた能力もありません。
なのでとにかく時間と体力をフル活用するしかありませんでした。
寝る時間は?
3時間あればいいです。
それ以外全部勉強で。そしたら最大21時間は使えます。
遊ぶ時間は?
大切な人と過ごす時間だけは確保して、他の交友関係は全て勉強に置き換えます。
おかげで当時の友人は全くと言っていいほど疎遠になってしまいましたが…。
食事も無頓着でも問題ないし、1日1食で全然大丈夫でした。
朝昼ぶっ通しで勉強して夜に初めて食事する。そんな多少無理な食生活しても体にガタはきません。
いま当時と同じような生活をしようと思っても無理ですが、20代はそのぐらいやろうと思えばできるわけです。
勝手に自分の勉強する体力は無限にあると思ってました。
多少遠回りしても潰しがきく
僕は自分の受験生活を振り返ってみて、すごく効率的に最短で突破できたとは少しも感じていません。
量より質と言われたりしますが、当時の僕にとったら圧倒的量の方に振り切っています。
ただただ基本的な事を目の前のことを愚直にやり続けてきました。
その中でも「遠回りしたなー」と感じることも多々あります。
ですが早かった分潰しが効いたかなと。間違って軌道修正しても取り返す時間も確保しやすかったのもあります。
変に「効率的に」とか「無駄なことをしないように」とか考えるばかりで中途半端に進めないぐらいだったら、とりあえず目の前のことを全力でやってみるのが良いと思っていました。
やってみれば何かしら気付きますしね。良くなければすぐ軌道修正すればいいだけです。
話は逸れますが、僕は性格上「とりあえずやってみよう」と自分の中のハードルを低くして何でもやってみるタイプです。
あとは「最後は絶対勝つ」というところですかね。
ずっとそんな性格だったかというと、今になって思えば税理士試験でこんな性格になったような気がします。
「やってみないと何もわからない」
「何かあったらその時考える」
「最後は絶対成功(合格)まで持っていく」
途中は負けてもいいから、とにかく最後の目標地点(合格)だけは絶対勝ち取るという事を揺るがない信念として持ってました。
純粋な情熱も大きかったかなと。
勉強方法から受験経験まで細かいところを言うとキリがないぐらいたくさん経験してきましたが、なんだかんだ自分のベストな結果だったんだろうなと今となっても思っています。
色々思う部分があっても、こうやってブログやYoutubeのネタになったりしているので、良しとしましょう。
本当の意味で良かったこと
ここまで20代で挑戦して良かったこととして、時間や体力のような若さの特典がありましたが、僕自身結果的に10年近く税理士試験に挑戦してきたわけですが、年齢に関係なく絶対に必要なものを一つだけ挙げるとすると
それが、合格への情熱です。
この試験は合格への熱量、情熱がなければ若くても絶対受からないだろうなと思いましたし、逆に年齢に関係なくとも情熱さえあれば絶対受かるなと確信してます。
勉強の仕方やテクニック以前の大事な根幹の部分です。
税理士試験に限らず他の試験でも通ずる部分ではありますが、税理士試験のような長丁場になる試験は特に大事な要素になってきます。
経験を重ねるにつれて勉強スタイルや生活スタイルは変わって行きましたが、気持ちの部分は税理士を志した20歳の時から一切変わりませんでした。
変わらなかったからこそ、辛い時期もあったけれど最後まで乗り切れたんだと思います。
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、最後まで貫き通すのがこれがなかなか難しい。
どこかで壁に当たる時がきます。その時に気持ちが沈んだり気持ちが切れてしまうと、結果も遠のいてしまいます。
逆にこの気持ちさえ途切れなければ、能力も年齢も関係なく結果を掴み取ることができます。
20歳の一番遊びたい時期に遊びも娯楽も全部捨てて、周りが寝たり遊んだりしている中で、自分は眠たい目を擦りながら、歯を食いしばりながら過ごしてきました。
僕が本当の意味で20代で税理士試験に挑戦して良かったと感じていることは、先に書いたことももちろんありますが、それ以上にこれらの経験です。
この経験は今となっても自信の根幹になってますから。
当時の生活を思い出すと多少のことぐらいでは辛いと思うこともありませんし、何があっても乗り越えられる自信があります。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、資格で人生は変わります。
「税理士」という肩書きが人生を変えてくれたというより(もちろんそれもありますが)そこに辿り着くまでの経験で変えられたという方がしっくりきます。
それでは、また次回。