TAC出版の理論暗記CDは実際どうなのか【税理士試験】

専門校のTACが出している理論暗記CDというのをご存知の方も多いのではないでしょうか。

理論暗記の勉強で試行錯誤して調べていると、どこかでは目に付くものかと思います。

TACで受講されている受験生は普段使っている理論集(理論マスター)が音声でそのまま流れてきます。

私もTAC受講生だったこともあり気になって、最終科目の相続税法の時に購入して試してみました。

その年に合格したのですがこれのおかげかどうかはさておき。

気になっている人もいるのではないかと思ったので、参考までにまとめていきたいと思います。

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目次

頭に定着させる暗記には不向き

これを初めて導入しようとした時は、

「これが理論集(理論マスター)の代わりになって理論暗記ができるかも」

「暗記効率が一気に上がるかも」

と思っていました。

期待が大きくなる中で、いざ実際聞いてみて思ったこと。

「読み上げるスピード速っ!」

理論学習を始めたてだったりまだ理論が頭に定着していない時点では到底追いつけそうにありません。

ただ音声を聞くだけになってしまいます。

暗記学習の頭に定着させる最初の段階は、自分のペースでじっくりと何度も反復して繰り返しながら徐々に規定を覚えていきます。

この理論暗記CDの音声はザッと最初から最後まで読み通すことになるので、何も持たずに聞くだけに集中しても次第に置いて行かれます。

これでは暗記にならないと思い、理論マスターを見ながら音声を聞くことも試みました。

しかし文章を細かく刻みながら覚えるのを繰り返していた学習スタイルがこの当時は定着していたので、そこに音声が入ることで良くなったかというと、むしろペースが崩されるような感じで、いまいちでした。

まだ理論を覚えている段階でこの理論暗記CDを使うのは、少し合わないなと正直感じました。

覚えた理論の確認として移動時間で活用していた

私はこの理論暗記CDは理論の確認ツールとして活用していました。

理論確認というのは一通り理論を覚えた段階で、忘れないようにするためにこの音声を聞きながら復習をしていました。

いつやっていたかというと、車の運転中です。

車の運転中は危ないので基本的に何も作業できません。

地方で住んでいる私は車で移動することが多いので「この時間をどうにか使えないものか」と考えていました。

そこでこの理論暗記CDを再生しながら運転するのを試してみました。

意外にもこれが良かったです。

私がこの理論暗記CDを使っていたのが相続税法を学習している時でした。

相続税法を学習したことがある方はご存知だと思いますし共感していただけると思うのですが、理論範囲の中で一番頭を悩ます論点はどこかと聞かれると、まず出てくるのが納税猶予。

とにかく量が多くて文章も長い。そのため覚えてもすぐ忘れてしまう。

そのような理論を中心に車の中でリピート再生して聞きまくっていました。

覚えられて頭に定着した段階だと、最初は到底ついていけなかったこの音声のスピードにもついていけます。

この読み上げるスピードについていけないぐらいではまだまだ暗記精度が足りないよというTACからの暗示かもしれません(知らんけど…)

運転していると目的地までの所要時間が決まっています。

その時間は例えば「農地の納税猶予だけひたすら聴く」とか「非上場株式の納税猶予だけひたすら聴く」みたいに、リピート再生の設定をして集中的に繰り返して聞いていました。

そうすると一度じっくり本を読みながら覚えた理論を、車で音声でその覚えた理論を頭で思い起こしながら再度復習できるので、暗記回数が増えてどんどん精度が上がっていくように感じました。

最初の方はただ単にかけ流していたのですが、頭に残らずあまり意味がありませんでした。

「この移動時間はこの論点の理論を確認する」と最初に決めておくことで、頭の中にある理論を反復して確認するようにしました。

この理論暗記CDによって車の移動時間が勉強時間に変わりました。

これは仕事をしながらの私にとって、大きなメリットになりました。

洗濯物を干しながらとか家事をしながらとかでも良かったですよ。

使い方によってはこの理論暗記CDも有効活用できるのではないかなと思います。

ただその人の学習スタイルによって変わってくるので、全員にとってメリットがあるかどうかはわかりません。

私は主に車での移動時間で理論の確認として活用できたので、もし同じような境遇で受験勉強されている方で興味がある人は試してみるのも一つです。

参考になりましたら幸いです。

それでは、また次回。

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