資格試験の受験生活を送っていると、不安に感じる経験をしたことがある人は多いと思います。
資格試験の勉強は学校に行きながら、仕事をしながら、家事育児をしながらなど、日々忙しい中で勉強を進めていく必要があります。
その中で不安に感じる要因は様々あると思いますが、まずその不安を感じる原因をはっきりさせないと解決することができません。
漠然とした不安感を抱いたままで特に追求することもしなければ、解決せずにそのままモヤモヤした状態で受験生活を送らなければなりません。
不安は目に見えないものなので放っておくと、どんどん大きくなっていきます。
不安にならないように受験生活を送ることは不可能ですし、不安が全て悪いわけではありません。
しっかり向き合うことで自分を変えるきっかけにもなり得ます。
大切なことは不安にならないようにすることではなくて、不安と上手く付き合っていく術を身につけておくということです。
見えない不安を可視化する
まず不安を感じた段階では漠然としています。
「不安で勉強に手がつかない」
「不安で集中力が散漫になる」
など、不安を感じている自覚はあるけれど、何が原因で不安なのかわかっていない状態です。
不安の原因を自分なりに理解しないと、何をすれば不安を抑えられるのか対策できませんし、行動も起こせません。
よく「リフレッシュしたら気分が切り替わって勉強に集中できる」とも聞きますが、原因が疲れやストレスならそれが有効かもしれません。
しかし決してそれだけが原因ではないこともありますので、根本的な解決には結びつかないことになります。勉強に戻ったらまた不安に苛まれることになります。
そうならないために、まず自分が感じている不安を目に見えるように可視化しましょう。
紙でも良いので自分が今思っていることをひたすら書いてみてください。誰にも見せるわけでないので、綺麗に書く必要もないし文章も整ってなくて問題ないです。
私は箇条書きで頭に浮かんでいることを2〜3分で書き連ねていました。
注意してほしいことは「これは関係ないからいいや」とか「書くほどでもない」とか、書く前に考えて躊躇しないように、頭で選別しないことです。
これは些細なことで不安に感じていたというのが意外と多いからです。
とにかく自分が不安に感じていることをひたすら文字に起こしてみてください。
書き終えたらペンを置いて、じっくり書いた紙を眺めてみてください。
紙に書き連ねられた今思っている不安や悩みを受け止めて、それを基に自分なりに解決策を見つけていきます。
可視化した不安から自分なりの解決策を考え、そして行動に移す
通っている学校の事情、家庭の事情、仕事のことなど、不安の種は千差万別あります。
不安や悩みを書き連ねた紙を眺めながら、まず自分が何に対して不安に思っているのか理解しましょう。
その中には自分1人では解決できないこともあるかもしれません。学校のことだったら先生や講師、家庭のことだったら家族、仕事のことだったら仕事仲間など、場合によっては相談してみるのも良いと思います。
せっかく不安がはっきりしたのなら、思い切って周りに打ち明けて解決するための行動を起こすようにしましょう。
例えば、「仕事に追われて勉強が疎かになっている、次第に学校の講義にもついていけなくなって勉強のモチベーションが下がっている」といった不安があるとしたら、講師に勉強の仕方を相談したり仕事の一部を同僚に手伝ってもらったりといった行動が起こせるかと思います。モチベーションが下がっているのなら、試験合格者の体験記を読んだり実際に話を聞きに行ったりすることでモチベーションを高める行動を起こしましょう。
他人を気にする必要は無し
通信ではなく、学校に通って勉強をしている方は同じ試験勉強をしている受験生と関わる機会が多くあると思います。
切磋琢磨してお互いを高め合う関係の中で受験生活を送れていればそれに越したことはありません。
しかし、どうしても自分に不安や悩みを抱えていると、周りと比べて自分が劣っていると思いがちになってしまいます。
その状態のまま受験生活を送っていると、いつまでも解決されないまま不安を抱えた状態で勉強を続けなければなりません。
他人は自分とは違ってて当たり前で、そもそも優劣をつけるものではありません。たまたまその人と同じ勉強をしているからそれが基準になってしまって優劣があるというふうに思い込んでしまっているだけです。
なので周りの環境でそのような不安になっているのであれば、まず気にしたところで仕方ないので周りを気にしないようにする。どうしても無理ならば、思い切ってその学習環境を変えてみる(通学から通信へ移るなど)のも方法かと思います。
不安と向き合って答えを出してみる
私も受験生活を経て、たくさん不安を感じてきました。
その度自分と向き合って不安の原因を追求しました。
なぜそこまで考えたり行動したりする必要があるのかというと、結局は「試験に合格したい!」という目標があるからです。
その目標を達成するまでの道中でいろんな不安や悩みが障壁となって立ち塞がってきます。
最終的に合格するためにはそれを乗り越えて勉強するしか道はありません。
私がそのような経験して感じた結論としては「勉強での不安は勉強で払拭するしか無い」という答えでした。
これもしっかり自分で考えた結果「勉強するしか無い」と感じることが大切です。
他人から言われただけでは本当の意味でそれを実感することができないので、効果は薄いでしょう。
受験生活半ばで不安に感じている人は、一度手を止めて不安と向き合ってみて下さい。
そして不安を乗り越えて良い結果を掴み取りましょう!
それでは、また次回。
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